1.我は官軍我(わが)敵は 天地容れざる朝敵ぞ
敵の大將たる者は 古今無雙(双)の英雄で
之に從ふ兵(つわもの)は 共に慓悍(ひょうかん)決死の士
鬼神(きしん)に恥(はじ)ぬ勇あるも 天の許さぬ叛逆を
起しゝ者は昔より 榮えし例(ためし)あらざるぞ
敵の亡ぶる夫迄(それまで)は 進めや進め諸共に
玉ちる劔(つるぎ)拔き連れて 死ぬる覺悟で進むべし
2.皇國(みくに)の風(ふう)と武士(もののふ)の 其身(そのみ)を護る靈(たましい)の
維新このかた廢(すた)れたる 日本刀(やまとがたな)の今更に
又(また)世に出づる身の譽(ほまれ) 敵も身方も諸共に
刄(やいば)の下に死ぬべきぞ 大和魂ある者の
死ぬべき時は今なるぞ 人に後(おく)れて恥かくな
敵の亡ぶる夫迄は 進めや進め諸共に
玉ちる劔拔き連れて 死ぬる覺悟で進むべし