大阪周遊バス WONDER LOOP (ワンダー・ループ)運行開始

2016/03/08 に公開
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ひときわ目立つ金色の2階建てバスが大阪市内を疾走する。今月1日から運行を始めた「大阪周遊バス WONDER LOOP(ワンダー・ループ)」だ。1日10便がキタやミナミ、アベノなど大阪市内の人気スポットを2時間20分で1周する。
 ガイドブックとセットになった乗車券は3000円。少し高い気もするが、24時間乗り降り自由で、割引クーポンが付いてくるなど、お得感を演出している。
 13あるバス停の「なんばパークス」からバスに乗り込んだ。バス停の名前は、8カ国語で表記され外国人にも分かりやすい。1階はすべて荷物室で、大きなスーツケースや買い物袋も収容できるインバウンド仕様。座席のある2階は、屋根のないオープントップで見晴らし抜群。すこし寒いのが難点だが春になれば、気持ちのいい風が吹き抜けそうだ。2階席から見ると、こてこての大阪が少しおしゃれに見える。
 ここ数年、関西でも増加を続ける外国人観光客。2015年は716万人を超えそうで、14年の倍近くになりそうだ。「爆買い」客を取り込もうと、乗客向けの電話通訳サービス「ワンダーコール」や観光情報検索アプリ「ワンダーアプリ」など至れり尽くせり。
 添乗員は「バスコンシェルジュ」と呼ばれ、きもののような衣装で、バスが出発すると次の停留所が書かれた2カ国表記のボードを掲げてくれる。走行中は、街の由来や観光スポットの案内だ。
 バスを降りると免税店や飲食店の従業員が大阪弁で「よっといで~」、「見ていくだけでええから」と声をかけてくる。バス停周辺で、買い物や観光をしていると70分後には次のバスがやってくる。
 「くいだおれ」、「お笑い」、「あきんど」。品のいいところでは「水都」などいろんな通称を持つ大阪。春の訪れとともにたくましい大阪人の商魂を響かせながらバスは行く。