五輪汚職のカギ握る高橋治之被告が独占告白「賄賂だ収賄だはお門違い」森元総理と対決姿勢も【news23】|TBS NEWS DIG

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東京五輪を巡る汚職事件。かぎを握る高橋治之被告が事件後、初めてテレビのインタビューに応じました。「賄賂」を否定した一方で、東京五輪を巡る自らの功績を語り、無罪を主張しました。

■「賄賂だ収賄だとか言われることは全くお門違い」

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会元理事 高橋治之被告(79)
「別になんとも思わないよ。競技場に恨みがあるわけじゃないし」

「東京大会招致の立役者」とも言われた人物は、国立競技場を前にこう話しました。

広告大手「電通」時代の人脈を活かし、大会組織委員会の理事を務めていた高橋被告。

大会のスポンサー契約などをめぐり、便宜を図る見返りに5社から総額約2億円の賄賂を受け取った罪で、現在、裁判が続いています。

高橋被告
「オリンピックに貢献していきたいと思っていただけで、これが賄賂だ収賄だとか言われることは全くお門違い」

企業から受け取ったのは「正当な報酬」だとして、無罪を主張している高橋被告。

しかし、カネを渡したスポンサー企業側の裁判では、「賄賂」と認定され、有罪判決が相次いでいます。

大会組織委員会のトップだった森喜朗元会長は特捜部に対し…

大会組織委員会 森喜朗元会長(86)
「高橋さんにスポンサー集めなどのマーケティングを担当してもらうことにした」

森元会長の供述に添うかたちで、初公判で検察は「高橋被告にはスポンサー集めなどの権限があった」と主張。

組織委員会の理事は「公務員に準じる」立場で、企業からの金品は賄賂に当たる可能性がありますが…

高橋被告
「すべて森会長に全権委任しますって、理事会で決めているんですよ。それがなんで僕が担当理事でした、なんて言えますか。ですから『それは(森)先生、勘違いでしょう』。森先生に出てきていただきたい、法廷にですね。ここではっきり間違っていたとおっしゃってくださいと」

スポンサー集めの職務権限はなかったと話し、森元会長の供述をめぐり争う姿勢を示しました。

■「延期させたのは僕ですよ」影響力の誇示も

インタビューでは自身の影響力を誇示する場面も…

高橋被告
「(大会を)延期させたのは僕ですよ。組織委員会じゃないんですよ。僕はアスリートのために考えて、あるいは国民のためにも考えて、せっかくここまでやってきたのに」

新型コロナの影響で開催が危ぶまれた東京大会を“中止”ではなく“延期”させたのは自身だと話しました。

高橋被告
「僕が救ったんだよ。アスリートが僕に足を向けて寝られないくらい。感謝してほしいくらいだよ」

また、大会招致について話しが及ぶと…

高橋被告
「『ちょっと怪しいものは全部逮捕する』とか、『全部有罪だ』っていうのがあって、オリンピックに関わると、ろくなことがない」

■当時の総理が「(捜査が及ぶ)心配は絶対にありません」と言ったと主張

これまでの大会でも、招致をめぐり、賄賂を疑う声が上がってきたため、オリンピックに関わることに後ろ向きでしたが、当時の安倍総理からこう言葉をかけられたと言います。

高橋被告
「『(捜査が及ぶ)心配は絶対にありません。僕が責任を持ちますから、ぜひやってください』と」

その後、招致委員会に入った高橋被告。

東京をPRするための活動資金約20億円を民間企業から集め、そのカネの一部はIOC委員らへの贈り物にも使ったと明かしました。

高橋被告
「セイコーの出たばかりの時差がない時計とか、それも結構高いんですよ。もらって当たり前みたいな感覚がまだ開発途上国にある。ある程度、清濁併せ呑んで、作業しなきゃいけない」

あくまで当時のIOCの規定に反しない範囲で行われた働きかけだといいます。

Q.一連の事件を通して東京五輪に影がさしてしまうのでは?

高橋被告
「それは検察に言ってよ。検察が罪のない僕みたいな人を逮捕したり、汚職だとか、収賄だとか、賄賂だとか、とんでもないじゃん」

インタビューでは、東京大会の実現に向け果たした役割を訴えた高橋被告。

今後の裁判の行方が注目されます。

■裁判のポイントは「職務権限」の有無

藤森祥平キャスター:
まずは、事件の構図です。東京オリンピック・パラリンピックの大会組織委員会の会長だったのが、森喜朗氏でした。そして、組織委員会の理事を務めたのが高橋治之被告です。

高橋被告は、大会スポンサーなど5社から総額で約2億円の賄賂を受け取ったとして起訴され、2023年12月、起訴から1年以上経って裁判が始まりました。

高橋被告は、「あくまでもオリンピックのためだった」ということで、スポンサー企業からのお金は「適正な報酬」と一貫して主張。つまり賄賂ではない、罪ではないと言っています。

小川彩佳キャスター:
そうした中で高橋被告は今回私たちのインタビューに応じたわけですけれども、なぜ今回インタビューに応じたのでしょうか。

取材担当 TBS社会部 佐藤浩太郎記者:
高橋被告の裁判は、まだ始まったばかりなんですけれども、いくつか高橋被告にとって不利な事情が明らかになっています。

今回の裁判のポイントは、高橋被…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20240215-6139263


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