線路支えて98年 余部鉄橋、もうすぐ引退 JR山陰線

2010/06/15 に公開
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1世紀近くレールを支えてきたJR山陰線の余部鉄橋(兵庫県香美町)が、あと1カ月余りで役目を終える。コンクリート製の新しい橋がほぼ完成し、新旧の2本が山あいに並行して延びる姿も見納めを迎える。
 新しい橋は高さ41.5メートル、延長310メートルで、レールや風防の設置がほぼ終わった。7月16日まで既存の鉄橋を使い、翌日から香住—浜坂間を運休して新橋と線路を接続し、8月12日に開通する予定だ。
 余部鉄橋は1912年開通。86年、強風にあおられた列車が転落して水産加工場の従業員ら6人が死亡する事故が起きたのをきっかけに、強風に耐えられる新橋への架け替えが決まった。