小坂文乃 「革命をプロデュースした日本人」著者 2010.6.8

2010/06/09 に公開
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Ayano Kosaka

著書「革命をプロデュースした日本人」(講談社)で、孫文と辛亥革命を支えた日本人、梅屋庄吉の生涯を描いた小坂文乃さん(日比谷松本楼常務)が「著者と語る」シリーズで語った。

日比谷松本楼ホームページ(「梅屋庄吉と孫文」のサイトも)
http://www.matsumotoro.co.jp/

会見資料
http://www.jnpc.or.jp/section7/100608kosaka.pdf

小坂文乃さんは梅屋庄吉の曾孫にあたる。胡錦濤中国国家主席が2008年、来日し福田康夫首相が夕食会を日比谷松本楼で開いた時、胡錦濤主席に孫文と梅屋庄吉の資料を説明した。
草創期の映画ビジネスや「日活」創業にかかわった梅屋庄吉は、孫文の革命を熱心に支援し、活動資金を提供した。梅屋が撮影させた辛亥革命の映像記録は革命の唯一のフィルムとして、いまも中国に残る。孫文と宋慶齢の結婚は梅屋夫妻が尽力したことで実現した。孫文の死後、梅屋が寄贈した孫文の銅像は、いまも中国の黄埔軍官学校など4か所に残っている。
小坂さんは曽祖父の人生を振り返り「上海で初めて出会った孫文に、梅屋は『君は兵を挙げよ。我は財をもって支援す』と約束した。この時の約束を生涯、貫いたのです」と話した。
上海万博でも孫文と梅屋庄吉の展示会を開く。辛亥革命100年の2011年に向け、ふたりの友情を描いた劇映画の準備も進んでいるという。
司会:坂東賢治・日本記者クラブ企画委員(毎日新聞)