阿部慎之助新監督(45)率いる巨人は、3月31日の阪神戦(東京ドーム)に敗れ開幕3連勝はならず。それでも、昨季6勝18敗1引き分けと「12」も負け越す一大要因となった〝巨人キラー〟封じに成功し、今季のリベンジに大きな手応えを得た。
「完敗でございます。はい」。試合後の阿部監督はさばさばした表情で第一声。先発高橋礼の6回無失点などで開幕無失点イニングのセ・リーグ記録を「25」に更新したが、打線が序盤の好機を逃すと、救援陣の2被弾などで突き放された。
対阪神戦で2年ぶりの同一カード3連勝こそ逃したが、「たらればを言ってたら、俺らの下手なゴルフと一緒になっちゃう。そんなところは悲観せずに」とジョーク混じりに振り返る指揮官の表情は明るい。昨季は一度もカード勝ち越しできなかった天敵に、「どうするんだっていうのをみんな、対策を練ってやっていた」と、のっけから勝ち越して違いを見せられた充足感をにじませた。