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待望の邦訳版。
ノーランの実物撮影至上主義が映画の面白さにどれだけ寄与してるかは色々意見はあると思うが(個人的には「いい画を撮るには、実物も必要」という理屈が転倒し「実物を撮ればいい画になる」という呪術的思想になりかけている気はしている)……メンキングブックの面白さに存分に寄与していることは、異論がないはず。
TENETのメイキングブックを読んだ際にも感じたことだが、このクラスの大作にしてはあまりに運任せな製作風景の連続に(劇中に登場するあの印象的なトウモロコシ畑も、実は撮影地の天候次第ではしっかり育たない＝撮影に使えない可能性が十二分にあった)、昨今の映画メイキング本らしからぬハラハラを覚えてしまう。
綱渡りにも似たこの製作過程を、ノーランの映画製作への情熱と受け取るか、それとも呪術行為と嗤うか。
好き嫌いは別にしてノーラン映画に多少なりとも引っ掛かりを覚える人であれば、一読する価値はあるだろう。
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出版社より
序文はクリストファー・ノーラン監督本人！
『スター・ウォーズ』と『2001年宇宙の旅』から始まったSF映画への模索。
子供時代『スター・ウォーズ』に衝撃を受け、そのメイキングを調べることに夢中になったことがフィルムメーカーを目指した最初の機会であり、『2001年宇宙の旅』が映画を撮る際に心がける「没入感」の基準になっているというノーラン監督。
そんな貴重なエピソードから始まる、『インターステラー』メイキングの舞台裏への旅。
美麗な写真と共に、数々の映像への拘りが詰まっています。
イントロダクションはノーベル賞受賞物理学者のキップ・ソーン氏！
科学的根拠に基づく映像づくりの過程とは。
『インター・ステラ―』のワームホール、ブラックホール“ガルガンチュア”が科学的に正確になるように映像を作る。
キップ・ソーンがブラック・ホールやワーム・ホールを描き出すために必要な方程式を教え、それを視覚効果チームがコンピューターコードとして入力し、映像化。そんな斬新なアプローチからこそ、科学考証に基づく映像美が産み出されています！
美麗＆貴重なコンセプトアートも多数収録！
著者について
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