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ウィキペディア・レボリューション: 世界最大の百科事典はいかにして生まれたか (ハヤカワ新書juice 5) 単行本 – 2009/8/1

3.3 5つ星のうち3.3 15個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (2009/8/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/8/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 443ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4153200050
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4153200050
  • カスタマーレビュー:
    3.3 5つ星のうち3.3 15個の評価

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アンドリュー・リー
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2012年11月11日に日本でレビュー済み
ウィキペディアの草創期から現在に至るまでの歴史をたどった本。

初期のウィキペディアは「ヌーペディア」という、専門家による厳格なプロセスを経た記事作成が特徴であった。しかしそれではあまりに時間と手間がかかりすぎ、紆余曲折の末に今のような形になったのだという。作成当初はスタブでも、後から加筆して立派なものにしていくという形態ではなかったというのに驚いた。

そして、コミュニティが大きくなるにつれて生じるハードウェア(サーバーなど)や広告に対する問題、管理者権限のあり方など、発展の過程でウィキペディアが直面する問題と、それにウィキペディア自身がどう立ち向かっていったか(乗り越えられた課題もあれば、乗り越えられないまま棚ざらしになっているものもある)についてもページが割かれている。
そこでは、ウィキペディアに携わった人々の苦労話のようなものがクローズアップされる一方、どれも「閉じた」話、要するにウィキペディアの内輪の話にとどまっており、ウィキペディアが社会にもたらした影響、その中でも負の影響にはあまり触れていない。筆者自身が2003年からウィキペディアの編集に携わり、出版当時はウィキペディアの管理者としても活動していた(現在は不明)ことから、そういった負の側面に触れることには及び腰になっていた様子がうかがえるのは残念だった。

ウィキペディアの歴史を知ることはできるが、避けては通れない(はずの)マイナス面に充分に言及せず、プラス面だけを取り上げて持ち上げようとしている感は否めなかった。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年9月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現況にアップデートしていない。この本に限らず、もう紙ベースの書籍はデジタル情報に追いつけない。
2013年1月27日に日本でレビュー済み
事細かに、そもそものはじめから説き起こしてあって読み応え十分。出版されてしばらく経つ本なので、wikipediaのユーザインタフェースについての記述には現在のwikipediaとは微妙に違うところもある。でも、それは大した問題ではない。その歴史などあまり気にしたこともなかったwikipediaだったけれど、人知をまとめることの素晴らしさと難しさにため息が出た。とくに前半は人類史的な偉業という感覚に包まれて涙がこぼれそうになった。後半に進むと、社会的な難題に苦しむwikipediaが描かれていて、しばしば心が痛む。途中で挫折しないように、一気に読むのがよさそう。この本を読んで、自分でもwikipediaを編集しようと思うか、怖いと思うか、ちょっと微妙なところかもしれない。個人的には、以前からいくつか編集しているのでそんなに怖いめに会うものではないと思えるし、これからもときどきは編集しようと思う気持ちに変わりはないけれども。
2018年10月6日に日本でレビュー済み
あなたがこの本を手にとった動機を、私は知っています。なぜあのような膨大な時間と労力のかかるWEBサービスが、利用料も広告もなしで運営することが可能なのだろう、という疑問の答えを求めて。私もそうでした。

例えばあなたが「織田信長オタク」だったとします。あなたはwikipediaで何気なく「本能寺の変」と検索し、その記事が「織田信長が殺された事件です。」の一行で終わっていることを発見します。おそらく一旦失望し、そしてその後やる気の炎が燃え盛るはずです。数日後には「本能寺の変」の背景や経緯、学会の仮説などが豊富に記載された魅力的な記事が出来上がっていることでしょう。またこの記事を見た別の「織田信長オタク」から、この記事へのツッコミや編集が入るかもしれません。

「自分が知っていることを他人に伝えたい」という欲求を誰しも根源的に持っています。だから、お金がもらえなくても、この欲求が満たされるという点で執筆は当人にとって大きな利益があることなのです(この快楽に没れ中毒的に執筆活動する人間をウィキペディアンと呼ぶ)。現に今、1円にもならないのに、私はこの本を読んだ感想をこうやって文章にしています。おそらくwikipediaの執筆動機とamazonレビューのそれには共通する部分があると思います。また自分の言葉に置き換える作業は、インプットした知識を整理・再構築することにもなります。ただamazonレビューには主観的な意見を書くことが許されていますが、wikipediaにはそれが許されていません。一次ソースが存在する、検証可能な事柄以外は書いてはいけません。

また別にこの本の面白かった箇所を挙げるならば、日本版wikipediaの話です。日本版は他の国のそれと比べて、あまり記事の内容に関する論争や編集合戦、特定の分野に居座るお局様が少なくて平和だそうです。その理由をこの本の筆者は次のように分析しています。日本人は基本ネット掲示板等でID登録をせずに、名無し(匿名)で発言するので、特定の発言に対する反論はあっても特定の発言者との継続的な論争は起きづらい。ネットコミュニティの黎明期に現れた2chという存在が、日本人のネット上での振る舞い方を決定付けてしまった、と。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年6月6日に日本でレビュー済み
ウィキペディアというサービス、企業について書かれた本。ウィキペディアという名前は勿論知っているし、使ったこともある。当然、どういう会社かという話もちらほらとは聞いてもいた。しかし、それらから受ける印象と、この本を読んで感じた印象とでは大分違う。もっと順風満帆かと思っていたら、かなり大きなトラブルに何度も見舞われているし、ある意味では人間的というか、ぐちゃぐちゃとしているという印象を受けた。

ウィキペディアの、ある意味では、内部に近いところにいる人間が書いた本なので、その成り立ち、歴史を知る、もしくはそれらを参考に起業しようと考えている人には、本書は有益かもしれないが、全体としては、冗長に感じる。1冊丸ごと一つの企業の話、ましてウィキペディアという決して長い歴史を持っているわけでもない企業の話なので、割と小さな事件というか出来事にもページを割いている。つまり、創業当時に関わっているなど、中心的な人物のエピソードがあるというのは、ある意味では自然だと思うが、ある一時期に関わった、世間的には全く無名の人物の名前(あるいはハンドルネーム)がいくつも出てくるというのは、正直、あまり興味がないというか退屈に感じる。

折角ウィキペディアという、旬なテーマを扱っているのだから、もっと的を絞った、凝縮された文章で読みたかった。そういう意味では、同じくハヤカワ新書juiceのジェフ・ハウの『クラウドソーシング みんなのパワーが世界を動かす』あたりは違った種類の色々なサービスについて書いているという点において、退屈せず興味深く読めた。この新書juiceは良い本に当たれば、非常に充実した読書になるし、はずれを引くと結構苦痛になるように思う。まあ、他の新書に比べればはずれは少ないように思うが。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年9月11日に日本でレビュー済み
ウィキペディアの歴史をていねいに追い,これまでに経験してきたさまざまな危機やその他のエピソードについても書いている.ユニコードの成功によりうまく国際化されてきたこと,日本語版の特徴や成長のかげりなどもあつかわれている.著者はウィキペディアの将来については楽観的ではない.ふくれあがったユーザをうまくあつかうためにルールが複雑化し,「ウィキペディア・コミュニティは,ゆっくりと死に近づいているカエルのようなものかもしれない」とまで書いている.「ブリタニカはウィキペディアから学ぼうとしている.ウィキペディアは,ブリタニカから何を学ぼうとしているだろうか」という記述も示唆的だ.
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年3月23日に日本でレビュー済み
なぜウィキペディアは成り立つのか、どうも腑に落ちない。どのような経緯で始まり、いかにして人が集い拡大したのか、背景となる知識が私には全くないからだ。本書には、ウィキペディアが歩んだ道のりが丁寧に記されていて、その疑問を紐解くのに絶好の資料だといえる。ウィキペディアが軌道に乗るまでには、さまざまな紆余曲折があったようだ。

まず、ウィキペディアの生みの親であるジミー・ウェールズの生い立ちや、フランスの『百科全書』に端を発する百科事典の変遷、またオープンソースのコミュニティに根付くハッカー精神など、ウィキペディアを理解するための土台から詳しくつづられている。そして、知識共有のソフトウェアについてもページが多く割かれている。ウィキの起源としてアップル社のハイパーカードが挙げられ、その後のインターネットの普及とウェブの台頭を経て、元祖ウィキであるウィキウィキウェブの登場する。ウィキを使えば、ユーザーはウェブページをたやすく自由に編集でき、それを全世界に共有することができる。ハイパーカードの閉じた世界から比べたら、そのインパクトは雲泥の差だ。

これらのテクノロジーの基礎知識が頭に入ると、ウィキペディアの前身であるヌーペディアの失敗にもすんなりうなずける。しかし、勢いにのったウィキペディアは2004年から2006年にかけて爆発的に成長するが、荒らしや編集合戦などの問題が度々浮上するようになる。ただ、そうした危機にもへこたれず、良好なコミュニティを維持するための試行錯誤が繰り返されている。

また、メディアによってウィキペディアがやり玉に挙げられる事態にもぶつかった。シーゲンソーラー事件など米国社会を揺るがす事件が起こり、それを受けてウィキペディアは新たな方針を打ち出すことになった。ウィキペディアの変遷は人間社会の成り立ちにも似ている。「ウィキペディアはもはや顔見知りばかりの小さな村ではなく、名前も知らない通勤者たちであふれるメトロポリス」(416p) と、的を得た表現からも察せられるように、誰もが参加できる百科事典コミュニティは、自由と規制の間で揺れる法治国家そのものにも見える。本書が出版されたのは2009年であるから、それ以後については知り得ないのが残念だが、恐らくは、新たな問題に対し柔軟に取り組み、時には方針を軌道修正するという、本書で描かれた真摯な努力は今もなお続いているのだろう。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年5月8日に日本でレビュー済み
WIKIは多くの人が知識を共有するのに便利。
昔のBBS当時から、掲示板型の書き込みには、「荒らし」はつきもの。

ただし、
トロール
ソックパペット
2つの概念ははじめて知りました。

また、WIKIの現状としては、言語話者数と記事数の比較で少ないのは、アジアとのこと。ネットにおける南北問題は解決していあいようだ。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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