著者は中世史家ですが、実朝の歌に熱い思い入れを抱いており引き込まれます。
また、先行研究に敬意を払いよく咀嚼した論述で好感が持てます。
先行研究に依拠した部分ですが、
・実朝は自分の後継将軍には後鳥羽上皇の皇子を迎える合意ができており、公暁その他親族に譲るつもりはなかったこと、
・義時が自分の意思で実朝殺害の現場を離れたというのは「吾妻鏡」のつくり話で、「愚管抄」によれば実朝の意向で中門に留め置かれたとのこと。
また、北条氏の中で義時一人を殺しても政子も泰時も残っており、周到な計画ではないこと。
を購読しました。 続刊の配信が可能になってから24時間以内に予約注文します。最新刊がリリースされると、予約注文期間中に利用可能な最低価格がデフォルトで設定している支払い方法に請求されます。
「メンバーシップおよび購読」で、支払い方法や端末の更新、続刊のスキップやキャンセルができます。
エラーが発生しました。 エラーのため、お客様の定期購読を処理できませんでした。更新してもう一度やり直してください。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
源実朝 「東国の王権」を夢見た将軍 (講談社選書メチエ) Kindle版
「文弱の貴公子」という八百年来の誤解から実朝を解放する。政治状況の精緻な分析と、和歌への犀利な読み込みが明らかにする「東国の王権」を夢見た男の肖像。(講談社選書メチエ)
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2014/7/10
- ファイルサイズ4892 KB
この本を読んだ購入者はこれも読んでいます
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
坂井 孝一
坂井孝一(さかい・こういち)
1958年東京生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院修了。現在、創価大学教授。
専攻は鎌倉時代初期政治史 。「曽我物語」を政治史と文学の両面から照射した諸論文は高い評価を得ている。
著書に『曽我物語の史実と虚構』(吉川弘文館、2000 )などがある。
坂井孝一(さかい・こういち)
1958年東京生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院修了。現在、創価大学教授。
専攻は鎌倉時代初期政治史 。「曽我物語」を政治史と文学の両面から照射した諸論文は高い評価を得ている。
著書に『曽我物語の史実と虚構』(吉川弘文館、2000 )などがある。
登録情報
- ASIN : B00MOYKK96
- 出版社 : 講談社 (2014/7/10)
- 発売日 : 2014/7/10
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 4892 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 299ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 88,884位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 450位講談社選書メチエ
- - 706位日本史 (Kindleストア)
- - 1,320位日本史一般の本
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2017年8月5日に日本でレビュー済み
著者は実朝暗殺は北条義時や三浦義村の関与していない公暁の単独犯と見做している。 それならば実朝の暗殺で十分でなぜ源仲章をも殺害する必要があったのか。 しかも直前に義時が仲章と入れ替わったことを知らないで殺害している。公暁の目標は義時だったのである。 直後に義村に新将軍に就任するから準備せよと使者を派遣している。 義時が難を逃れたのは三浦一族内部からの密告と思われる。 公暁は義村に育てられ父頼家の暗殺は実朝と教唆されている。実朝は公暁の養父であり実朝の死後は公暁に将軍職が廻ってきたはずである。早急な暗殺で自らの命も危険にさらす必要はない。おそらく北条氏の力をそぎたい政権No.3の三浦氏が実朝と義時を同時に葬って公暁を将軍に義村を執権にする密約がなされたのではないか。義時の暗殺失敗で義村は急遽計画を変更して、公暁単独犯に見せるため義時に公暁の処罰を申し出ている。 捕縛、尋問なしの即刻処刑である。口封じと見られる。 その後北条と三浦は宝治の乱で最後の決戦を行う。三浦一族の壊滅である。