ウクライナ、出産を間近に控えた夫婦の住む家が襲撃される/映画『世界が引き裂かれる時』本編+予告編

2023/06/06 に公開
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世界の映画祭41冠に輝くウクライナ人女性監督 マリナ・エル・ゴルバチ監督作品。本作は昨年の東京国際映画祭で「クロンダイク」というタイトルで上映され、観客に大きな驚きと衝撃を与えた作品。2014年7月ウクライナのドネツク州で実際に起こったマレーシア航空17便撃墜事故を背景とし、ウクライナで懸命に生きる女性の姿を鮮烈に描き出している。

監督はウクライナ人女性監督マリナ・エル・ゴルバチ。ロシアのウクライナ侵攻が始まる直前の2022年1月、第38回サンダンス映画祭ワールド・シネマ部門で監督賞を受賞し、続く、第72回ベルリン国際映画祭でパノラマ部門エキュメニカル賞を受賞、さらには第95回アカデミー賞最優秀国際長編映画賞ウクライナ代表にも選出されるなど、世界各国で41冠の栄誉に輝いている。

ラスト15分は、深まる民族間の衝突、差し迫ってくる戦争の緊迫感に圧倒され、のちに現実となってしまうロシアのウクライナ侵攻を予見させる衝撃の問題作だ。

この度解禁するのは、ウクライナの国花である、ひまわりが一面に咲き誇る、ひまわり畑を捉えた本編映像の一部。

プロデューサーも務める撮影監督スヴャトスラフ・ブラコフスキーによる超美麗ワイドショットが本作の見どころのひとつであり、全体が薄いムラサキ色がかった映像の中に、何万本ものひまわりが映し出されるこの場面は、圧倒的な迫力と共に物悲しさを観客に与えるはずだ。その後、ゆっくりとカメラが動き、画面に見えてくるのは遺体が入った黒い袋。それがひとつではなく、いくつも並べられている。美しい花と戦争の残酷さの対比に胸が締め付けられるシーンだ。

ロシアとの国境付近にあるウクライナの小さな家で暮らす、出産を間近に控えた妻と夫。明け方、夫婦の住む家が襲撃され、壁に大きな穴があいてしまう。壁の修繕に取り掛かろうとする二人をよそに、親ロシア派と反ロシア派双方の対立は次第にエスカレートし、事態はさらに混乱を極めていく…。
『世界が引き裂かれる時』は2023年6月17日公開

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#ウクライナ#ロシア#世界が引き裂かれる時

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