英語の完了形の歴史 〜おまけでhave toの歴史も解説!〜

2022/05/24 に公開
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シリーズ「英語の歴史」はこちら
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【余談】

beenの発音は、イギリス標準発音では bean と同じ /biːn/ で、アメリカ標準発音ではbin と同じ /bɪn/ なんですよね。トリッキー。

あと、ドイツ語の分かる方は気づいたかもしれませんが、He has a book written. はドイツ語と同じ語順です。
 (Er hat ein Buch geschrieben. ;意味は He wrote a book とほぼ同じ)

それから、ドイツ語やフランス語では、ざっくり言えば、他動詞の場合には英語でいうhaveを、自動詞の場合には英語でいうbeを使います。つまり、これらの言語では I have arrived は誤りで I am arrived が正しいということになります。昔の英語と同じですね。
 (独 現在完了 Ich bin angekommen. /仏 複合過去 Je suis arrivé(e). )

7:21 でsummerのスペルを間違えてるのは、ドイツ語で「夏」をSommerって書くからです!(言い訳)


ーーーーーーーーーー目次ーーーーーーーーーー

0:00 イントロ
0:42 have完了構文の成立過程
4:16 なぜ使役はそのままだった?
5:47 自動詞の完了形は?
7:33 have been to の謎
8:21 ついでにhave toの歴史も
10:12エンディング


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ーーーーーーーーーー参考文献ーーーーーーーーーー

朝尾幸次郎(2019)『英語の歴史から考える英文法の「なぜ」』大修館書店.

家入葉子(2007)『ベーシック英語史』ひつじ書房.

岸田龍之・早坂信・奥村直史(2002)『歴史から読み解く英語の謎』教育出版.

橋本功 (2005)『英語史入門』慶應義塾大学出版会.

堀田隆一『hellog ~英語史ブログ、#1653. be 完了の歴史』2013.11.05、 http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/2013-11-05-1.html 、2022.05.23 閲覧 .

堀田隆一『hellog ~英語史ブログ、#3631. なぜ「?に行ったことがある」は have gone to . . . ではなく have been to . . . なのか?』2019.04.06、 http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/2019-04-06-1.html 、2022.05.23 閲覧 .