【成田空港】崖を転落するかのような天候急速悪化でゴーアラウンド機も続出！猛烈な風雨で接近した台風10号を迎え撃つ成田の飛行機たちの躍動を追った！

2021年最初の関東接近となった前回の台風8号は、異常なコースを辿った割には成田へほとんど影響を及ぼさず、続いて関東へ向かってきた台風10号も、秋の大型台風のような気圧の低下や暴風域設定などもなかったので、心のどこかに「今回もどうせ大したことはないだろう」という一種の”油断”が芽生えていたのでありました。オリンピック関連を含めた何機かの珍しい機体が姿を見せる予定となっていたことから、多少は雨に濡れつつも、そんな飛行機たちをのんびり撮影しようか・・・と、今思えば実に安易な気持ちで成田へと向かったのであります。
ところが、いざ成田へ着いてみれば、想定よりもはるかに強い雨・・・。おまけにその天候は、時間を追うごとに、まるで崖を転げ落ちて行くかのように急激な悪化を続けて行きます。そして、最後にはとうとう瞬間的に風速40kt（風速20mオーバー）を超えるほどの過酷な状況へ・・・。管制塔に陣取る管制官ですら、着陸してきた機体の様子を自らの目で確認することが困難になるような厳しい状況の中で、着陸を断念してゴーアラウンドする便も続出する事態へと進んでしまったのでありました。でも、そんなタフな状況の中でも必死に離発着を続けている飛行機たちを眺めていますと、もう”レア機”などを追っている場合ではないような気にさせられてしまっていたのです（苦笑）。
そこで今回は、前日の様子から含めて、成田へ襲来した台風10号の様子と、急速に天候が悪化して行く中で精一杯のトライを続けていた1機1機の様子を、できるだけ細かく追ってみることにしました。強烈な雨と風、さらには限界近くまで落ちてしまった視程などにより、全体的に見づらいカットばかりが続く動画となってしまっておりますが、少しでもこの時の”緊張感”と、そんな状況下でも決して冷静さを失わずに操縦を続けるパイロットの方々の”心意気”をお感じ取りいただけますれば幸いです。

BGM by Peritune

なお、BGMがお嫌いな方のために、毎回、BGMカット版を別にご用意させていただいているのですが、今回の動画は中盤かなりの時間にわたって航空科学博物館5階展望展示室から撮影した素材にて構成されておりますので、こうした部分の音声を丸ごとカットせざるを得ず、BGMを入れないと、かなり長時間にわたって無音状態が続くという、少々問題ある動画となってしまう懸念がございます。そのため、今回に関しましてはBGMカット版の制作を断念させていただきました。ご期待されていらっしゃった方には大変申し訳なく思っておりますが、次回以降に関しましては、引き続きBGMカット版も制作して参る所存でおりますので、今回に関しましてはどうぞご寛恕下さいませ。

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