阪神淡路大震災 被災局の記録~6日間 計106時間29分 サンテレビの震災特別報道番組の映像から~ #震災映像 #記録

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6434人が亡くなった阪神淡路大震災から1月17日で丸28年を迎えました。被災地神戸にあるサンテレビが記録した阪神淡路大震災の映像です。震災を経験し、精神的なストレスを感じる方は視聴をお控えください。一方で、阪神淡路大震災の記憶がない方や震災を知らないという方はぜひご覧いただき、次の災害に備えていただけたらと思います。

【1995年1月17日(火)午前5時46分地震発生】
【写真1:阪神淡路大震災】
震災3日前:1月14日(土)
大学入試センター試験の映像(神戸大学)
「おはようございます!受験生の皆さん頑張ってください!」

震災2日前:1月15日(日)
成人式の映像(神戸・ポートアイランド)

震災前日:1月16日(月)
神戸空港反対署名運動の映像(神戸・三宮)
「来年度から着工が予定されております」

【写真2:倒壊した阪神高速道路】
震源地は淡路島北部で地震の規模を示すマグニチュードは7.3。阪神地域や淡路島の一部で震度7を観測する都市直下型地震が発生しました。

【ポートアイランドのサンテレビは? 中はぐちゃぐちゃ 神戸大橋が通行止めに】
【写真3:1995年1月17日サンテレビ本社】
カメラマンリポート
「午前7時20分です。サンテレビ社内の映像です。藤村アナウンサーが現状を知ろうと電話までたどり着こうとしています」

当時神戸・ポートアイランドに本社があったサンテレビは、放送機器が壊れましたが、放送局の心臓部分と言われるマスターが耐震補強で生き残っていました。

技術局員(電話)
「一応なんとか放送できそうなんです」
【地震から約2時間半後 ようやく特別放送をスタートできたが…】
【写真4:藤村徹アナウンサー】
アナウンサー
「ここで地震に関するニュースをお伝えします。ご承知のとおり、けさ6時前、淡路島付近を中心に強い地震がありました」

神戸の情報カメラも故障。しばらくは電話取材や会社にたどり着いた社員に被災状況を聞くことしかできませんでしたが、次第に現場の映像が届き始めます。

【写真5:三宮の明治生命ビル】
アナウンサー
「これは三宮周辺の生の映像をご覧いただいています。三宮周辺の生の映像です。これが三宮のセンター街の映像です。ご覧のように天井が釣り下がっているという映像があります。神戸市内各所で大変な被害が起きています。さきほど撮影しました神戸市内各所、三宮を中心にした映像です。明治生命。明生ビルですね。4階か5階部分で押しつぶされた格好になっています」

【生き埋め多数という情報 警察・消防だけでは対応できない】
【写真6:神戸市内の倒壊家屋】
古い木造家屋の倒壊が目立ち、約25万棟の住宅が全壊または半壊しました。関連死を含めて死者は6434人。地震によって亡くなった5488人のうち8割が圧死や窒息死でした。芦屋の自宅が全壊したサンテレビ記者から生き埋めや死者が多数という深刻な電話リポートが伝えられます。

家が全壊した記者 芦屋警察署の様子を電話リポート
「家屋の中から声が聞こえるとか家族の方が救助を頼むとの声がある。警察と消防が一緒に行っているんですけども、うちも助けに来てくれと言っておられる。対応ができないような状態ですね」

【中から声がする その場所に火が迫る】
【写真7:神戸市長田区】
警察・消防だけではなく、住民たちが救助活動に加わりますが、その現場には火の手が迫っていました。

カメラマン
「午前11時55分現在の長田区です。長田区は空襲を受けた後のような火災で、立っているマンションから180度どこを見渡しても火災が起こっています」

震災では、293件の火災が発生し、約84万平方メートルが焼けました。神戸市で焼失した6965棟のうち7割(4759棟)が長田区でした。

【人命救助が先か?火を消すのが先か?】
【写真8:火災現場を離れる判断をする消防士(神戸市長田区)】
消防は選択を迫られ、優先度を決めて行動するしかありませんでした。

消防士「ここらもう民家ないやろう。もう防火水槽の水がなくなってね。民家ないから民家のあるところに行こう」

【写真9:バケツリレー(神戸市須磨区)】
延焼を防ごうと各地で住民たちによるバケツリレーが行われました。消防が到着するまで警察官と住民が消火器だけで立ち向かっていました

【病院も被災 救助を求める立場に】
【写真10:患者が救出される様子(西市民病院)】
神戸市長田区の西市民病院では病院の一部が倒壊し、市民の命を守る病院が救助を求める立場になりました。

カメラマン
「これもレスキュー隊員の話なんですが、進入方法を今確認していると、ベランダづたいに入る方法と新館から旧館につながっている部分、ひしゃげているんですが、そこをはってレスキュー隊員の方が入っていくと」

【写真11:中央市民病院(神戸・ポートアイランド)】
医療機関は野戦病院と化しました。

【駐在カメラマンがいたからこそ記録できた震源地淡路島の当日の映像】
【写真12:旧北淡町(淡路市)で男性が救出される】
淡路島駐在のカメラマンが船で神戸に向かい、取材テープを届けにきました。

カメラマン
「2階の家が上からつぶされたような感じになって。1階の家でほとんど生き埋めになっていると。この家も2階部分で1階になっているわけですね。その下に生き埋めになっているわけです。顔、手だけが出ていましてね」

【淡路島の強みは消防団など地域コミュニティーの力だった】
【写真:追加 淡路市(旧一宮町)】
誰がどの部屋で寝ているかまで把握しているほど近所付き合いが深い地域だったため、淡路市では昼過ぎには、生き埋めになっていた人が全員発見されました。

【各地で火災 地震からしばらくしてから通電火災も】
【写真13:神戸市長田区御蔵通】
記者リポート
「今カメラが火災現場に寄っていっていますが、御蔵通の5丁目から6丁目にかけての映像です。現場は電線が焼け焦げ、焼けただれて垂れ下がっております。放水作業、消火作業が懸命に続けられております」

夜になっても神戸のまちは燃え続け、鎮火まで2日かかりました。

【発災2日目 18日朝 ライフラインが止まった被災地に全国から応援】
【写真14:届いた救援物資】
けさの三宮周辺の模様です。ご覧のように暖をとっていらっしゃいます。激しい揺れから1夜明けました。【余震】随分揺れますね。

電気・ガス・水道のライフラインが止まった被災地。時間が経つごとに全国から救援物資や応援が駆け付けました。

【写真15:全国からの応援】
記者リポート
「こちらの画面後ろの方にですね。救助工作車が映っていると思うんですが、こちらにありますのが大津、湖南、甲賀。和歌山県だとか、兵庫県淡路島の三原。三宮に集合して神戸市消防局の指示を受けて各地へと展開しています」

【水や食料を求めて 各地で大行列】
【写真16:水を求めて並ぶ人(神戸・ポートアイランド)】
ドアが閉まったスーパーの前で並ぶ住人
「まだ(店は)開かない?」
「2階に行ってみよう」
「まだ開くか分からない」

物資を運んだトラックが店の前に到着
住民「すみません、これ売り出すんですか?」
住民「これ売り出すんですか?無料ですか?」
トラックの運転手「いや分かりません」

(住民インタビュー)
「うちも4時間か5時間並んだんですけども、多分無理でしょうというので諦めて帰ってきました。今並んでいるのは水らしいですね。給水車が来るということで」

【被害報道を取りやめて生活情報にシフト サンテレビの決断】
【写真17:サンテレビが届けた生活情報】
電気、ガス、水道など、サンテレビの特別番組は、被害報道から被災者のための生活情報にシフトしました。

【写真18:JR西日本の被害】
JR西日本広報担当
「現在運転されていない区間にJR神戸線が甲子園口から西明石間。これは数カ月単位で復旧の時間をいただかないといかんだろうと」

【写真19:阪神電車の被害】
阪神電車広報担当
「甲子園、元町間、武庫川線の全線が不通ということで、現在そのような状態です。青木から元町まで損傷具合が大変ひどい状態ですので、どのようになるか分かりませんけど、3カ月以上かかるだろうと」

【写真20:阪急電鉄の被害】
阪急電鉄広報担当
「ただいまは阪急電鉄の神戸線は梅田と西宮北口間だけで運転しています。できるところからとにかく営業をしていこうと」

JR、阪急、阪神などがストップ。バスや船で神戸と大阪との往来を余儀なくされました。

【写真21:神戸と大阪を結ぶ船の情報】
「あすのための大切な情報を皆さんにお送りしております。ゆっくりとお伝えします。始発が神戸発です。神戸から大阪の天保山に向かうルートですが、8:05分始発です」

これらの映像は、サンテレビの当時の取材映像や、番組・CMをカットして行った6日間計106時間29分の震災特別報道番組の一部です。阪神淡路大震災から丸28年。私たちは次の災害に備える必要があります。【2023年1月17日放送】

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地震発生から28年となる2023年1月17日に特別番組を放送、YouTubeでも同時生配信します。
番組HP
https://sun-tv.co.jp/shinsai117/shinsai28

●午前5時30分からは「1.17のつどい」の模様を、神戸市中央区・東遊園地から生中継します。
2023年1月17日(火) 午前5時30分~6時15分
https://youtu.be/Mu2Tvq-IWvs

●午後5時からは、犠牲者を追悼するとともに、記憶・教訓を継承する取り組みの重要性を考えます。
2023年1月17日(火) 午後5時00分~7時30分【生放送】
https://youtu.be/IIEJko57fGs
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【制作著作】サンテレビ
©SUN-TV,co.ltd
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