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◆“虚構”と“現実”、戦争の本質は変わらない?
「文藝春秋 電子版」は、5月17日(水)19時より、東京大学専任講師の小泉悠さんと、防衛研究所防衛政策研究室長の高橋杉雄さん、朝日新聞記者の太田啓之さんによるオンライン番組「アニメの戦争と兵器」を配信します。
宮﨑駿による漫画「風の谷のナウシカ」について、18人の識者へのインタビューをまとめた書籍「危機の時代に読み解く『風の谷のナウシカ』」(朝日新聞社編)が徳間書店から刊行されました。
同書において、小泉さんは「ナウシカやエヴァで味わった『この世の終わり』の感覚が、核抑止戦略に関心を持ち、今の仕事につながる淵源だった可能性はある」と語っています。また、ナウシカは「かっこよさ」と「悲惨さ」が同居する戦争の実相を捉えているとして、高く評価しています。
高橋杉雄さんは昨年に開催された文春100周年オンラインフェスにて、岡本喜八監督『英霊たちの応援歌/最後の早慶戦』を好きな戦争映画(実写)としています。「メッセージ性が前面に出るのではなく、淡々と人が亡くなっていくことが戦争の恐ろしさをよく伝えている」ことをその理由に挙げています。
「危機の時代に読み解く『風の谷のナウシカ』」で18人中15人の識者へのインタビュアーを務めた朝日新聞文化部記者の太田さんは、日本のアニメ・SFといったサブカルチャー作品の特徴に「敗戦経験の影」が濃いことを指摘しています。
パトレイバー、エヴァ、ナウシカ、ガンダム、ヤマト……アニメや戦争の中の「戦争と兵器」を論じる3人による鼎談、どうぞご覧ください。