「防弾チョッキもヘルメットもない」ロシア兵から不満続々 “投降ホットライン”に問い合わせ殺到 プーチン大統領は“併合”4州に戒厳令表明|TBS NEWS DIG

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ウクライナ軍が反転攻勢を強める中、今ウクライナがロシア兵向けに設置した「投降ホットライン」に問い合わせが殺到しているそうです。一方、ロシアのプーチン大統領は、一方的に“併合”したウクライナの4州に戒厳令を出すことを明らかにしました。

■不満をあらわにする“ロシア兵”の映像 SNSに続々と

ロシア兵とみられる集団
「ほとんどの人は防弾チョッキもヘルメットもない!」

ウクライナに派遣されたロシア兵とみられる集団が銃を突き上げ、不満をあらわにしている映像が最近、SNSに投稿されました。

ロシア兵とみられる集団
「この銃は倉庫から処分されたものだ。全部70年代~80年代の武器だ。ここ着いた初日、雨なのに一晩外で過ごしたんだ。2日目も3日目も。ここにいる9割の人は病気だ!」

別の映像には、ロシア軍キャンプの劣悪な環境に不満を述べる様子が…。

ロシア兵とみられる男性
「テントの中はこんな感じだ。夜は暖房一つしか使えない。ここではものを盗まないと生活できない。テントを一瞬離れただけで防寒具まで全部盗まれる。私の靴もお金も盗まれた」

こうした環境が戦況にも影響しているのでしょうか。18日、作戦を指揮するロシア軍の総司令官は…

ロシア軍の総司令官
「敵は犯罪政権であり、ウクライナ国民を死に追いやり、我々の防衛ラインを破ろうとしている。今日の時点ですでに非常に困難な状況だ」

総司令官は南部・へルソン州が「困難な状況にある」と述べ、戦況が厳しいことを認めました。

■ウクライナ国防省の“投降ホットライン”にロシア兵が殺到

こうした中、9月にウクライナの国防省が立ち上げたあるプロジェクトに問い合わせが殺到しています。

ウクライナ国防省のホームページに掲載されているのは「国家プロジェクト『生きていたい』」。電話番号を掲載し、ロシア兵に向けロシア語で投降を呼びかける、いわば“投降ホットライン”です。

プロジェクトの担当者に話を聞くことができました。

“投降ホットライン”担当者
「当初、電話は少なかったです。ロシアで強制的な動員が始まってから問い合わせが増えました」

実際にあった電話の音声がこちら。

ロシア兵
「自発的に捕虜になれると聞いたけど、なれますか?」

オペレーター
「動員されたんですか?軍人ですか?」

ロシア兵
「そうです。もうすぐへルソン州に出発する。ウクライナ兵を見たらどうすればいいかわからない。膝をつくだけでいいですか?降伏する方法を教えて欲しい」

ホットラインには、こうした問い合わせが1日100件ほど寄せられていると言います。

“投降ホットライン”担当者
「『入隊したくない』『他の人を殺したくない』『自分の命を守りたい』と彼らは言います。この間は男性が泣きながら電話をしてきました。彼はただ死にに行くのだと分かっていました。このホットラインは彼らが生きるための最後のチャンスです」

自発的に投降しても、戦闘の結果、ウクライナの捕虜になったとされるので“ロシアでの処罰対象にはならない”と言います。

“投降ホットライン”を使い、捕虜になった兵士は…。

投降し捕虜になったロシア兵
「グーグルでどうしたら捕虜になれるのか検索しました。殴られてないし、精神的な圧力もありません」

投降し捕虜になったロシア兵
「ボルシチを食べたらどうかと言われました。とてもおいしい。対応に感動しています」

■ウクライナ“併合”4州に戒厳令 プーチン大統領が表明

そして、ロシアのプーチン大統領は19日、一方的に併合したウクライナ東部と南部の4つの州に戒厳令を出すことを明らかにしました。

現地20日の午前0時から導入されるということで、ロシアメディアは住民の動員や強制移住などが可能になると報じています。

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