子どものＳＯＳ 夏休み明けに注意【news23】
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例年、子どもの自殺が増える傾向にある夏休み明け。今年は特に新型コロナの影響もあり、「学校がつらい」といった相談が去年の1.5倍に増えています。子どもの命を守るために。遺族の訴えです。
整然と並べられた子どもたちの写真。いじめによる自殺などで短い生涯を閉じた子どもたちです。そばには、子どもたちの残した言葉が添えられています。
4年前のきょう亡くなった葛西りまさん、13歳。
葛西りまさんのメッセージ
「幸せ。朝、眠い目をこすって起きて、面倒臭いと言いながら学校に来て こんないつもの生活が一番幸せ何だなとふとした時感じる」
6年前の夏に命を絶った大森七海さん、17歳。
大森七海さんのメッセージ
「お母さんへ。私を生んでくれてありがとう。これまで育ててきてくれてありがとう」
展示を企画した小森美登里さん。毎年、夏休みの終盤に、この展示を続けてきました。その理由は･･･。22年前の夏、当時15歳だった一人娘の香澄さんがいじめを苦に、自ら命を絶ったのです。
小森美登里さん
「これは亡くなるだいぶ前、まだ14歳の頃の写真なんですけど、一番香澄らしい感じ、自然な感じがしたので」
夏休みが明けるこの時期、例年、子どもの自殺が増える傾向にあります。特に今年は、突然の一斉休校に、過密な授業日程、そして夏休みの短縮と、子どもたちは、これまでにない状況に置かれています。
小学4年生
「給食のときはしゃべらないでちゃんと食べましょうって。コロナがなかったら班にしてみんなでしりとりとか給食しながらやってた」
高校1年生
「まだ本当は夏休みの期間だから午前授業だけど、結構詰め詰めにやられてちょっときついです」
フリースクール全国ネットワークによりますと、多くの地域で学校が再開された6月以降、学校が辛いといった相談が去年に比べて約1.5倍寄せられていると言います。
小学4年生 女子（親からの相談）
「コロナで休校中に、人間関係が変わっていた。それまで遊んでいた友達が一緒に遊ばなくなった。誰に声をかけてもひとりぼっち」
中学2年生 女子（親からの相談）
「何となく不安な子たちが、誰かをからかったり、いじったりする。行事とか人間関係を修復する時間がないので、学校に居づらい雰囲気」
香澄さんの写真とともに展示されていたメッセージは、「やさしい心が一番大切だよ」。亡くなる4日ほど前に残した言葉です。
小森さんは先月、横浜市内にある中学校を訪れました。香澄さんの言葉から「ジェントルハートプロジェクト」を立ち上げ、この17年間、全国の学校に足を運んでいます。同じ悲しみが繰り返されないよう、娘に起きたことを伝え続けています。この日は、1500回目の講演です。
小森美登里さん
「私の娘、小森香澄です。香澄は亡くなる直前に、私に『やさしい心が一番大切だよ』ってはっきり言ったんです。この言葉は、人はひとりぼっちでは生きていけないんだよ、そう言ってるんじゃないかなと思うんですね」
新型コロナの影響で、今年は講演会が相次いで中止となり、香澄さんが残した言葉を子どもたちに直接伝える機会も少なくなっています。
小森美登里さん
「最後のお別れの瞬間、私と主人は香澄に何度も何度も『生まれてきてくれてありがとう』と感謝の言葉を言い続けていました。辛かったね、苦しかったね、よく頑張ってたよね、なのに、お父さんもお母さんも香澄を守ってあげることができなかった。本当にごめんねって心の中で謝り続けていました」
そして子どもたちに、こう語りかけます。
小森美登里さん
「でも香澄はその体の代わりに、大切なものを1つ残していってくれました。それは"心"というものを考えるきっかけです。私はきょう出会った全ての皆さんが、この"心"を持っていると思います」
話を聞いた子どもたちは･･･。
中学3年生
「僕たちが面白がって小馬鹿にしたりして、小馬鹿にされている人も『やめろよ～』みたいな感じで笑ったりしているけど、本当はすごく辛い気持ちを持っているのかなと思いました」
中学1年生
「ちょっとした言葉遣いだったり、そういうことでも傷つく人は傷ついていると思うので、人の心もちゃんと考えて言葉には責任を持って発しないといけないと思いました」
これまでとは違う夏休み明け。子どもの命を救うために、大人たちにできることがあると小森さんは言います。
ジェントルハートプロジェクト 小森美登里さん
「皆さんの周りに苦しい思いを抱え、始業式のその日がとても大きな恐怖となっている子どもがいるかもしれません。皆さんに今できること、その子供に負担にならない言葉を是非想像していただき声かけをお願いしたいと思います」
08:23 学校がつらいと感じている子どものための相談窓口紹介（24時間子供SOSダイヤル／チャイルドライン／学校ムリでもここあるよ）
(news23 8月25日放送)
#夏休み明け #子ども #news23
整然と並べられた子どもたちの写真。いじめによる自殺などで短い生涯を閉じた子どもたちです。そばには、子どもたちの残した言葉が添えられています。
4年前のきょう亡くなった葛西りまさん、13歳。
葛西りまさんのメッセージ
「幸せ。朝、眠い目をこすって起きて、面倒臭いと言いながら学校に来て こんないつもの生活が一番幸せ何だなとふとした時感じる」
6年前の夏に命を絶った大森七海さん、17歳。
大森七海さんのメッセージ
「お母さんへ。私を生んでくれてありがとう。これまで育ててきてくれてありがとう」
展示を企画した小森美登里さん。毎年、夏休みの終盤に、この展示を続けてきました。その理由は･･･。22年前の夏、当時15歳だった一人娘の香澄さんがいじめを苦に、自ら命を絶ったのです。
小森美登里さん
「これは亡くなるだいぶ前、まだ14歳の頃の写真なんですけど、一番香澄らしい感じ、自然な感じがしたので」
夏休みが明けるこの時期、例年、子どもの自殺が増える傾向にあります。特に今年は、突然の一斉休校に、過密な授業日程、そして夏休みの短縮と、子どもたちは、これまでにない状況に置かれています。
小学4年生
「給食のときはしゃべらないでちゃんと食べましょうって。コロナがなかったら班にしてみんなでしりとりとか給食しながらやってた」
高校1年生
「まだ本当は夏休みの期間だから午前授業だけど、結構詰め詰めにやられてちょっときついです」
フリースクール全国ネットワークによりますと、多くの地域で学校が再開された6月以降、学校が辛いといった相談が去年に比べて約1.5倍寄せられていると言います。
小学4年生 女子（親からの相談）
「コロナで休校中に、人間関係が変わっていた。それまで遊んでいた友達が一緒に遊ばなくなった。誰に声をかけてもひとりぼっち」
中学2年生 女子（親からの相談）
「何となく不安な子たちが、誰かをからかったり、いじったりする。行事とか人間関係を修復する時間がないので、学校に居づらい雰囲気」
香澄さんの写真とともに展示されていたメッセージは、「やさしい心が一番大切だよ」。亡くなる4日ほど前に残した言葉です。
小森さんは先月、横浜市内にある中学校を訪れました。香澄さんの言葉から「ジェントルハートプロジェクト」を立ち上げ、この17年間、全国の学校に足を運んでいます。同じ悲しみが繰り返されないよう、娘に起きたことを伝え続けています。この日は、1500回目の講演です。
小森美登里さん
「私の娘、小森香澄です。香澄は亡くなる直前に、私に『やさしい心が一番大切だよ』ってはっきり言ったんです。この言葉は、人はひとりぼっちでは生きていけないんだよ、そう言ってるんじゃないかなと思うんですね」
新型コロナの影響で、今年は講演会が相次いで中止となり、香澄さんが残した言葉を子どもたちに直接伝える機会も少なくなっています。
小森美登里さん
「最後のお別れの瞬間、私と主人は香澄に何度も何度も『生まれてきてくれてありがとう』と感謝の言葉を言い続けていました。辛かったね、苦しかったね、よく頑張ってたよね、なのに、お父さんもお母さんも香澄を守ってあげることができなかった。本当にごめんねって心の中で謝り続けていました」
そして子どもたちに、こう語りかけます。
小森美登里さん
「でも香澄はその体の代わりに、大切なものを1つ残していってくれました。それは"心"というものを考えるきっかけです。私はきょう出会った全ての皆さんが、この"心"を持っていると思います」
話を聞いた子どもたちは･･･。
中学3年生
「僕たちが面白がって小馬鹿にしたりして、小馬鹿にされている人も『やめろよ～』みたいな感じで笑ったりしているけど、本当はすごく辛い気持ちを持っているのかなと思いました」
中学1年生
「ちょっとした言葉遣いだったり、そういうことでも傷つく人は傷ついていると思うので、人の心もちゃんと考えて言葉には責任を持って発しないといけないと思いました」
これまでとは違う夏休み明け。子どもの命を救うために、大人たちにできることがあると小森さんは言います。
ジェントルハートプロジェクト 小森美登里さん
「皆さんの周りに苦しい思いを抱え、始業式のその日がとても大きな恐怖となっている子どもがいるかもしれません。皆さんに今できること、その子供に負担にならない言葉を是非想像していただき声かけをお願いしたいと思います」
08:23 学校がつらいと感じている子どものための相談窓口紹介（24時間子供SOSダイヤル／チャイルドライン／学校ムリでもここあるよ）
(news23 8月25日放送)
#夏休み明け #子ども #news23
