EXOJET+ for VIDOEPAC(THOMSON-BRANDT/1983年)

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米、日などに遅れ、1983年頃より本格的な家庭用ビデオゲームの普及期が訪れた欧州圏。米、日どちらでも成功を修めたとは言い難いフィリップスのODYSSEY2は場所を移し、今度こそはと(VIDEOPACという名称で)、ATARIなどに先んじ、いち早く拡販に努められた。

そういった状況で生まれた、現地の会社によって開発・製作されたこのソフト。1983年のシューティングとはとても思えない単純さ。飽きやすさ。
高解像度の背景が出力できるG7400でプレイすると、稲荷神社の鳥居のような静止画(!)が現れ、宇宙なのか魔界なのか、エクゾ(←外)の名にふさわしい混沌さに拍車がかかる。

ここまで出来が低い(悪いとは言わないが…)と、逆に、このゲームが商品として発売されるのを許された、欧州圏のこの時代状況に興味がわいてくる。北米でのホームコンピュータを交えた激烈なハード販売競争、日本でのLSIゲーム市場の飽和状態&充実期、ファミコン登場によるシーンの底上げ…といった沿革期とはまだ遠い、市場初期の状態と言ったものが。