内田篤人×岡田武史 クロアチアに勝つためには?ベスト16の壁とは【報ステ解説】(2022年12月2日)

2022/12/03 に公開
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FIFAワールドカップ2022。日本代表は、スペインに逆転勝ちし、アジア勢で初となる2大会連続の決勝トーナメント進出を決めました。次の対戦相手はクロアチアです。

◆サッカー元日本代表・内田篤人さん&元日本代表監督・岡田武史さんに聞きます。

(Q.クロアチアの印象を教えてください)
岡田武史さん:2010年、あのときはドリームチームで3位になったのですが、相当、前ですので比較にはなりませんが、うまくて、フィジカルも強いという特徴はあると思います。
内田篤人さん:モドリッチ選手中心に、真ん中、中心のラインにいい選手がいるという印象があります。

(新しい景色を見るために、ベスト16というのはどのような壁なのでしょうか)
岡田武史さん:(2010年の決勝トーナメント初戦)のパラグアイにPKで負けたとき、相手の監督が「サンキュー、サンキュー」って抱き着いてきたとき、「この野郎」と思ったが、彼らも何回もチャレンジして、それで、あのとき初めてベスト16の壁を破った。そのとき、「俺たち数回、ここに来ただけで、すぐいけると思っちゃいけない」「国として何回もそういう経験を積んでいく」と思った。でも、これまで日本は3回経験しているので、今回は、そろそろいっていいのではないかと思っています。

(次の試合、三苫選手の先発はあり得るのでしょうか)
内田篤人さん:森保監督がどう考えるかですが、三苫選手がベンチにいることで、交代選手の切り札になる。交代選手が入ってきたあと、チーム力が下がらない。交代選手を使って、どんどんチーム力が上がってくるイメージを持ってもらうといいかなと思います。(先発については)監督が決めることです。

岡田武史さん:三苫選手のクオリティーを90分にばらけたくない。45分に集中して、あのクオリティーを保ってもらいたい。相手が疲れたころに出てくるというのが一番、いいのではないかと思っています。

(Q.クロアチアに勝つために大事になってくることは何でしょうか)
岡田武史さん:森保監督が、ここまで積み上げてきたボールへのプレッシャーを90分、やり通す。これが一つのキーだと思います。

(Q.ドイツ・スペインにも勝ち、ベスト16の壁もそろそろ突破できるとなれば、ブラジルにも互角に戦えるのではないかと思いますが、どうでしょうか)
岡田武史さん:先のことは考えてはだめですよ。まず、目の前のことを精一杯やる。人生もそうでしょう。先のことばっかり考えていても、ろくなことはないので、まずはクロアチア。これに100%集中しましょう。

(Q.日本にいるとあまりいいニュースはありませんが、ワールドカップをみると、日本の若者も捨てたものじゃないなと。やっぱりスポーツはいいなと思いますが、どのようなことを感じますか)
岡田武史さん:それがスポーツ、サッカーの力だと思います。我々はクラブを運営しています。売るものは何もありません。でも我々は夢を売れます。元気、勇気を売れます。そういうものが世の中に必要とされています。「文化を必要としている」その価値が、改めて、皆さんに感じていただけたのでしょうか

内田篤人さん:今回、初めて、ワールドカップを観客席で観ました。ピッチにいる選手だけでサッカーは成立するのではなく、観客席とテレビの前の皆さんと一緒に、この大会、そしてスポーツが完成されると思ったので、次の戦いも選手と皆さんと一緒に作り上げていきたいなと思います。
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