イグ・ノーベル賞に日本人医師 痛みは軽減…でも(2018年9月14日)

2018/09/14 に公開
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毎年、ユニークな研究に贈られるノーベル賞のパロディー版「イグ・ノーベル賞」がアメリカで発表され、長野県の病院に勤務する日本人の医師が受賞しました。その理由は。

 受賞したのは、長野県の内視鏡専門医・堀内朗さんです。堀内さんは、座った体勢で大腸の内視鏡検査を受けると苦痛が少ないことを発見。自分自身の体でこの方法を試し、学会でも発表していました。今回の受賞で、日本人のイグ・ノーベル賞の受賞は12年連続となります。2014年は「バナナの皮を踏むと滑る原理」の解明。人工関節の摩擦を減らすのに役立つかもということでした。2016年は股の間から物を逆さに見た場合、遠近感がなくなって実際より平面的で小さく見えるという研究結果に対して贈られています。イグ・ノーベル賞は毎回、受賞者の演説に並々ならぬ気合が入っていることも話題になっています。今回、受賞した堀内さんも熱い演説を続けますが、そこに少女が。
 少女:「もうやめてよ。飽きちゃったわ」
 実は、この少女は演説が長くなると登場する「お約束」。お菓子のようなものを渡して買収し、その場を収めようとする受賞者もいました。半ば強制的に演説が終わってしまった堀内さんでしたが、壇上で話せなかった研究に対する思いをこのように話してくれました。
 イグ・ノーベル医学教育賞・堀内朗医師:「大腸内視鏡検査を受ければ大腸がんで死なないだろうということもだんだん分かってきたので、少しでも多くの人に受けてもらえるようにというのが研究の目的。私自身は今までずっと良いことをやっていると思ってやってきましたけど、良いことは伝わらないというのが私の実感、研究をしてきた実感です」
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