去年11月、宮城県石巻市で横断歩道を歩いて渡っていた7歳の女の子が軽トラックにはねられ、意識不明の重体となった事故で、1月23日に現場では住民から要望されていた信号機の設置作業が、予定を前倒しして始まりました。
石巻市中屋敷1丁目。子供たちの通学路でもあるこの場所で、23日に始まったのは。
記者リポート:
「事故があった現場では着々と工事が進められています。現在は信号機の柱を取り付ける準備が行われています」
去年11月21日午後4時半ごろ、横断歩道を歩いて渡っていた7歳の女の子が交差点を直進してきた軽トラックにはねられ、意識不明の重体で病院に運ばれました。現場付近は交通量が多く、近くに住む人は、以前から事故の発生を心配していました。
現場付近の住民は:
「(交通量は)最近はだいぶ多くなって朝晩は多いです特に」
「信号機早くつけないと何か事故起きてから大変だなとは皆で言っていましたね」
現場の町内会の会長阿部貞男さん。去年7月と事故が起きたあとの2回、町内会として、信号機の設置などを、石巻市に要望していました。
上釜町内会・阿部貞男会長:
「(要望の理由は)地域の住民の犠牲を出したくない。それしかない。ましてや、あそこは通学路になっていますので子どもたちが事故にあったんではまずいので」
県警は事故の前から、地元住民からの要望などを受け、来年度中にも信号機を設置する計画でした。しかし事故の発生を受けて、予定を前倒しすることを決定。23日午前に工事を開始しました。
阿部さんは信号機の設置で事故が減ることを期待するとしつつも、ドライバーの意識が重要だと話します。
上釜町内会・阿部貞男会長:
「信号機置いたからって事故ゼロになるわけではないので通る人たちは色々な思いを持ちながら交通安全に気を付けてほしい」
子供たちの安全を守るために…そして事故を繰り返さないために…新たに設置される信号機は、26日から稼働する見通しです。