ヨーロッパに広げろ!札幌ラーメン① 2016年10月23日放送

2016/10/31 に公開
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海外での日本食ブームは冷めるところを知りませんが、中でもホットなのがラーメンです。
かつては、名前はラーメンでも、日本人から見るとちょっとというものが多かったのですが、このところは、日本と同じ、本格的なラーメンが人気。
そうした中、本物の札幌ラーメンを広げようと、製麺会社が海外展開に力を入れています。
ドイツの西部にあるデュッセルドルフは人口約60万人マチ。オランダやベルギーにも近いこともあり、日本企業の出先が多く、およそ6千人の日本人が暮らしています。
あちらこちらに日本語の看板が目立ちます。その中に札幌市民には馴染みの「西山製麺」の文字が。
デュッセルドルフで人気のラーメン店「匠」は、10年前にオープンして以来、日本と同じ味を追求してきました。
市内には、ここ数年で10店近いラーメン店がオープンしました。
ジェトロのデュッセルドルフ事務所にもこのマチに進出したいという飲食店からの相談が増えているといいます。
札幌ラーメン「匠」のオーナー・佐伯春彦さんは東京出身の47歳。オランダの食品会社で働いていましたが、10年ほど前に独立。ラーメン店の他、居酒屋やカフェなども経営しています。
麺を札幌から取り寄せる本格的な札幌ラーメンは、ドイツ人の人気も高まっているといいます。
札幌の西山製麺。札幌ラーメンに欠かせない多加水熟成麺の生みの親です。30年ほど前、ハワイの北海道物産展に出店したのきっかけに麺の輸出を始めました。
2013年にはドイツ、翌年にはアメリカに子会社を設立。以来、輸出量を着実に伸ばしています。
本社の一角にはラーメン店そのままの厨房が。開業を目指す人に札幌ラーメンの作り方を指導する場所です。8月、ロンドンなどで飲食店を経営する親子が、出店をめざし研修にやってきました。
海外への出荷を伸ばす西山製麺ですが、麺を提供するのは、日本のラーメンをよく知る人が中心です。