ねぐせ。「日常革命」- Original Episode Video -

2023/06/16 に公開
視聴回数 1,262,416
0
0
「日常革命」MV500万再生突破記念企画から誕生した映像が遂に公開!
▼ ST/DL ▼
https://orcd.co/wonderlandniaijouwo

▼「日常革命」MUSIC VIDEO ▼
https://youtu.be/Z-1qpeyaNb0

「日常革命」を聴いて共感するコメントが各SNSに多数寄せられていたことから、
Music Video 500万回再生突破を記念して企画された、恋愛エピソード募集の企画。
おかげさまで1000通以上の応募が寄せられました。
その中からメンバーが厳選したエピソードを映像化したのが、このOriginal Episode Videoになります。

▼「日常革命」MV500万回再生企画 特設サイト▼
https://neguse.jp/nichijoukakumei

▼Original Episode Video▼

【STAFF】
director : ひらさか
https://instagram.com/hirayakomeya

【CAST】
水野舞菜
https://instagram.com/mana_chos
羽谷勝太
https://instagram.com/syotadayo_n

【STORY】
Y / 男性

これは、僕が彼女と他人になる過程のお話。
1番初めは、まだ君が僕の親友の女友達だった頃。
Instagramのストーリーで君が「今から花火できる人」そう上げていた。
僕と親友は君のいる公園に向かった。
ほとんど初対面の僕たち。僕は空いている距離感を縮めようと必死だった。何を喋るにも気を遣った。
後から聞くと、君はその花火で僕を気に入ったらしい。
幸運なことに、のちに何よりも大事と思える君に僕は好かれたんだ。思い返すと、そこで人生の運を全て使い切ってしまったのかも。

2人は自然に惹かれ合い、恋人となる。
君の何に惹かれたのか?そう聞かれても、僕は答えられない。2人で過ごした2年半の中でたくさんの君の良いところ、愛しいと思えるところに遭遇した、ここに惹かれたなんて一言じゃ片付けられない。片付けたくもない。

恋人の僕らは恐ろしいくらいに順調だった。
一緒にいろんなところに行き、いろんなものを見た。
いつしか君がいる日常が当たり前になっていた。
あぁ、これが愛なんだ。あぁ、これが人を好きになるっていう感情なんだ。喜怒哀楽しか感情の名前を知らなかった僕に君は、愛をくれた。

そんな君が、「好きか分からない」そう告げた。
半年が経った頃だったかな。そう話しながら泣く君に僕はなんと声をかけたのだろう。
あの時にかけた声が正解だったのか不正解だったのかなんて、今更考えてもしょうがないのだろうけど、僕は振り返って後悔することしかできない。

しかし、それでも君は僕と一緒にいてくれた。
「やっぱり好き、ごめんね」
そう言われ、心底安心し、抱きしめた。
きっとこれで僕らはもう大丈夫。そう思い込んでいた。

また半年が経ち、僕らは高校を卒業した。
僕は大学、君は専門学校に進学。
高校という狭い世界の中にいた僕は、大学に入り、色々なことを経験する。
ありきたりな、大学生になっていった。
君はそれでも僕の隣で笑っていた。

その笑顔の奥の気持ちに僕は気づけなかった。
あぐらをかいていたんだ。
「きっと僕らは大丈夫、僕は君を好きだし、君もきっと僕を好き。」
そう思っていた。

ある日、君が僕にこう言った。
「ねえ、煙草もお酒もほどほどにしないと、体に悪いよ。」
「うるさいなあ、わかってるよ。」
「うるさいってなに、私はYくんと少しでも長く一緒に生きたい。」
「分かったってば。」

そう適当に返事をし、また煙草に火をつけた。
煙草が燃え尽きていく様に、君の僕への思いもすり減っていったのだと思う。その原因は間違いなく僕にあった。

別れはいつだって突然だ。
突然じゃない別れがあるのなら、それはとても幸せなことだ。
「Yくん、もうお終いにしよう。付き合いたてのYくん、今より優しかったよ。」
「え、待って、別れたくないよ。」
「わたし何回も言ったよ、ほどほどにねって。」
「ごめん、これから気をつける。」
「もう遅いよ。」

彼女の決意は、固かった。
彼女に教えてもらったはずの愛情を、僕は忘れていた。
うるさいなあ、と適当に返事をしていた彼女の気持ちは、紛れもなく、愛だったんだ。
後にも先にも、彼女より僕を愛してくれる人なんてきっといない。

それからの日常は、革命が起きた様に、つまらなかった。
君主義の世界が、破綻した。

家の外に出れば、君と手を取り合い歩いた並木道。
携帯を見れば、君との写真。
繁華街に行くと、いつの日か君と呑んだ居酒屋。

僕はまだ、君に縋っている。
別れたくない。愛してる、愛してほしい。

そして数ヶ月が経った。夏だった。Instagramのストーリーを見ていると、君のストーリーが更新されていた。
君は新しい彼と、花火をしていた。

--------------------------------------------

●ねぐせ。オフィシャル
▶︎WEB https://neguse.jp/
▶︎Twitter https://twitter.com/neguseofficial_
▶︎Instagram https://www.instagram.com/neguse__official
▶︎TikTok https://www.tiktok.com/@neguse__official

#ねぐせ。#日常革命