【択捉島】ウクライナ侵攻が影響…ロシア人観光客が急増 「軍事拠点化」も進む

2023/08/28 に公開
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28日は、78年前に旧ソ連軍が北方領土に上陸した日です。日本との交流が途絶えて4年がたった択捉島では、ウクライナ侵攻の影響で海外旅行がしづらくなったロシア人観光客が急増しています。さらに、ロシアは択捉島の「軍事拠点化」を進めています。

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ロシアが実効支配する北方領土・択捉島では、ロシア人観光客が海岸線沿いでダイナミックにドライブを楽しみ、透明度の高いビーチをカメラに収めていました。

モスクワからの観光客
「極東にはずっと前から来たいと思っていました。本当に素晴らしい場所です」

「極東の僻地(へきち)」としてあまり知られていなかった島で、ウクライナ侵攻後、観光客が急増。各国から制裁を受け、海外旅行がしづらくなったロシア人にとって、択捉島が新たなリゾートとなっているのです。

1泊1人7万円以上の高級ホテルは9月末まで満室。6月には択捉島初のグランピング施設が開業し、モスクワやサンクトペテルブルクから多くの観光客が訪れるなど、富裕層向けの開発が急激に進んでいます。

観光ガイド
「択捉島の観光はいま大盛況です。多くの人が極東の美しさにひかれています」

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一方、街のコンビニにはロシア製の商品と並んで、コーヒーなど、わずかに日本製の商品がありました。

戦前、3600人の日本人が暮らしていた択捉島。4年前まで、ビザなし交流で多くの日本人が訪れていましたが、新型コロナウイルスの影響とウクライナ侵攻後の日露関係の悪化で中断。元島民らによる墓参りも再開のめどはたっていません。

択捉島の住民
「この島は投資や開発が盛んで、どんどん発展しています。プーチン大統領のおかげです」

「制裁の影響はありません。日本人がいらっしゃるなら歓迎します。ここは私たちの土地だから」

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さらにいま、ロシアが進めているのが、択捉島の「軍事拠点化」です。観光客や住民の目につかない場所には地対空ミサイルが配備され、ウクライナ侵攻で兵力不足が指摘されるなかでも、大規模な軍事演習が行われました。

択捉島ではウクライナ侵攻後、軍を支持する「Z」や「V」のマークをつけた車も見られました。また、「我々の英雄に栄光あれ」と、ウクライナの戦地に向かった兵士をたたえるポスターもありました。島からは20人が戦闘に参加し、2人が死亡したといいます。

プーチン大統領が「戦略的に重要」とする北方領土。日本との交流が途絶えるなか、実効支配がさらに強まっています。
(2023年8月28日放送「news every.」より)

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