うつ病です。おっくうで風呂に入れません【うつ病の意欲低下などの影響も、精神科医が6分で説明】倦怠感|風呂キャンセル界隈

うつ病が続く中で「おっくうで風呂に入れない」との相談は少なくありません。うつ病は落ち込みの他に意欲低下や体のだるさ、思考力の低下なども伴い、日常の活動が困難になる場合もあります。

ご質問「おっくうで風呂に入れません」に対し、精神科医が約6分の動画でお答えしています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)

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↓↓内容の詳細は下記になります。

うつ病とお風呂の関係性

うつ病は、落ち込みなどのうつ症状が目立つ脳の不調です。セロトニンという物質の不足などが背景とされ、意欲(やる気)などの低下が特徴的です。うつ病では、意欲、興味、集中力、記憶力、思考力、食欲、活動量などが低下することがあります。

うつ病による活動への影響

1. 動きにくい:意欲がなく、倦怠感やだるさが目立つため、動きにくくなります。
2. 考えが進まない:思考力が本調子ではなくなり、計画を立てたり考えを進めることが難しくなります。
3. 反応しにくい:会話などで反応することが難しくなり、コミュニケーションがとりづらくなります。

うつ病による生活への影響

1. 片づけができない:意欲の低下により、部屋が乱雑になりがちです。
2. 食事を作れない:自炊が難しくなり、食べる量が減って体重が減少することがあります。
3. 会話がなかなかできない:コミュニケーションが難しくなり、孤立してしまうことがあります。
4. 風呂に入れない:お風呂に入る意欲が低下し、衛生面が悪化することがあります。

うつ病の対策

1. うつ病の標準治療:受診して抗うつ薬の治療を受け、休養を確保することが重要です。また、考え過ぎないようにすることも大切です。
2. やることをしぼる:うつ病の影響で複雑なことは困難になるので、やることをしぼって負荷を減らし、動きやすい状態を作ることが大事です。

お風呂に入れない場合の対策

1. やることをしぼる:浴槽の掃除はとりあえず調子が悪いときはやらない、入浴だけに絞るなど、やることを1つに絞ることが有効です。
2. 服を変えることは一旦置いておく:本来は服を変えた方がいいですが、調子が悪いときは一旦置いておくのも方法です。

シンプルにすることで、動けなくなるのを防ぎ、少しずつ活動できるようにしていくことが大切です。うつ病の影響で日常のことが困難になり、セルフケアが難しくなることがありますが、やることをしぼって負荷を減らし、動きやすい状態を作ることが対策として有効です。

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【解説者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。