一人息子をロシア軍に殺され……自らの手で埋葬した母イリナさん

2022/04/04 に公開
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(注意: きわめてつらい内容が含まれます)

ウクライナの首都キーウ(ロシア語でキエフ)周辺地域からロシア軍が撤退したことで、ロシア軍による無差別殺人の痕跡が次々と発見されている。ウクライナ検察庁は3日、ブチャなど近郊の町でこれまでに410人の遺体を発見したと発表した。

ウクライナのドミトロ・クレバ外相は、ロシア軍が「計画的な大量殺人」を行ったと批判した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の報道官、セルゲイ・ニキフォロフ氏は3日、BBCの番組に対して、ブチャなどロシア軍から解放された地域では、民間人が手足を縛られ、後頭部を撃たれて処刑されていたと話した。証拠隠滅のため焼かれたような遺体も複数見つかったという。

西側諸国からも次々と「戦争犯罪だ」との声が上がっており、国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、独自調査を呼びかけた。

対するロシア政府は、ロシア軍がブチャで民間人を殺害した事実はないと、非難を全否定。BBCをはじめとする複数の西側報道機関が目視し撮影した遺体の数々は、「フェイク」だとしている。

BBCがブチャとその近隣で撮影した遺体の多くは、両手足を縛られたり、後頭部を撃たれたりしていた。

現地で取材するジェレミー・ボウエンBBC中東編集長は、キーウ郊外でイリナ・コステンコさんという1人の母親に出会った。イリナさんは、ロシア軍に殺された一人息子を自ら埋葬しなくてはならなかったのだと話した。


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https://www.bbc.com/japanese/video-60979024

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