【変遷…時代を反映】「子どもの名前」ランキング “グローバル” “ジェンダーレス”人気に?【#みんなのギモン】

2023/12/05 に公開
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毎年恒例の、今年生まれた子どもの名前ランキングが発表されました。過去のランキングを振り返ると、時代を反映した興味深い傾向が見えてきました。次のポイントを中心に詳しく解説します。

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●男の子1位はあの選手から?
●時代を反映…名前の変遷

■2023年生まれ…子どもの名前ベスト10

明治安田生命の加入者の内、今年に生まれた子ども約1万4000人の名前を集計したランキングがあります。「表記」部門の今年のベスト10には、男の子は空や海を連想させる漢字が多くランクインしています。

1位は「碧」です。

「あお」という緑がかった青、青色の美しい宝石を連想させる漢字で、去年に初めてベスト10入りし、今年に初めてトップを獲得しました。

明治安田生命は、新型コロナウイルスの5類移行や物価高など困難を乗り越えて未来を切り開いていく年だからこそ、澄み渡って輝くイメージのある「あお」ちゃん・「あおい」ちゃんが人気だったのではないかと分析しています。

去年のサッカーワールドカップでゴールを決めた田中碧選手の影響もあるかもしれません。

女の子は「結」など人とのつながりを連想させる漢字が多くランクインしています。

1位は「陽葵」です。

太陽の「陽」に植物の「葵」を組み合わせた名前で、読み方は「ひまり」ちゃん、「ひなた」ちゃんなど様々です。この漢字は2年連続、3回目のトップで、人気がだいぶ定着してきました。

2位は凛々しく力強いイメージの「凛」ちゃん、3位の「紬」ちゃんは去年の30位から大きく順位を上げました。

■「グローバル」「ジェンダーレス」人気?

「読み方」のランキングからは時代の傾向が見えてきます。

男の子1位は「ハルト」ちゃんです。なんと15連覇で根強い人気を誇っています。

女の子の1位は2年連続で「エマ」ちゃんです。他にも4位の「サナ」ちゃん、5位の「メイ」ちゃん、7位の「リオ」ちゃんといった外国人も呼びやすく馴染みやすい「グローバルネーム」の人気がじわじわ来ています。

さらに男の子8位の「アオイ」ちゃんは、女の子では17位にランクインしています。「ジェンダーレスネーム」の人気も加速しているそうです。

また、「news every.」のメンバー、鈴江奈々キャスター、徳島えりかアナウンサー、河出奈都美アナウンサー、澁谷善ヘイゼルアナウンサーの名前もランキングに入っているか調べてみました。

澁谷善ヘイゼルアナウンサーの「善」が、今年の男の子のランキングで50位に入っていました。鈴江キャスターの「奈々」は度々、100位以内に入っていますが、近年で一番上位だったのは、1996年の8位(女の子)です。

徳島えりかアナウンサーの「えりか」、河出奈都美アナウンサーの「奈都美」は表記としてはランクインしていませんでした。

ただ、「えりか」は徳島アナウンサーが生まれた年、日本ではなくアメリカでランクインしていました。アメリカ・社会保障局によると、1988年に「Erica」が31位だったのです。「Erica」は長年、アメリカのベスト100に入っていて、グローバルネームの先駆けです。

■「大正」「昭和」1位の名前には元号の文字が…

また、名前の歴史を見ていくと、興味深いことがわかりました。

明治安田生命の調査では、大正以降に生まれた加入者の名前からもランキングを作っています。元号が大正に変わった大正元年から大正3年に1位だった名前は、次のようになっています。

大正元年(明治45年)
女の子・千代 男の子・正一
大正2年
女の子・正子 男の子・正二
大正3年
女の子・静子 男の子・正三

この3年間、男の子で1位の名前には、元号が変わった影響があるとみられます。次は昭和についてです。

昭和元年(大正15年)
女の子・久子 男の子・清
昭和2年
女の子・和子 男の子・昭二
昭和3年
女の子・和子 男の子・昭三

男の1位は「清」については、昭和元年は12月25日からの7日しかなかったことがあります。その後は、元号から1文字とって使われたようです。女の子については、昭和元年以降は「和」の方がとられました。

時代を反映した名前は他にもあります。

昭和18年
女の子・和子 男の子・勝
昭和19年
女の子・和子 男の子・勝
昭和20年
女の子・和子 男の子・勝
昭和21年
女の子・和子 男の子・稔

終戦までの3年間について、男の子の1位は「勝(かつ・まさる)」ということで、敵に打ち勝つことを意識して名付けられたとみられます。この時の女の子の名前1位は「和子」と、昭和の和、平和の和が長年トップを維持していて男の子とは対照的です。

それが終戦後、昭和21年からは一転して、「稔」が1位になり、傾向ががらりと変わりました。

■皇室と名前

また、その後も名前の付け方に大きく影響を与えた出来事がありました。

昭和35年(1960年)、天皇陛下、当時の浩宮さまが誕生されました。昭和35年から2年間は、浩宮さまの「浩」をとって「浩(ひろし)」が男の子の1位になったのです。

もうお一方、平成18年(2006年)に悠仁さまが誕生された年からは「悠斗(ゆうと)」ちゃんが男の子の6位に入るなど「悠」という文字が上位に入り始め、今では定番の漢字になっていきました。
(2023年12月5日放送「news every.」より)

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