女性の発達障害が苦しいこと、ベスト3

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#精神科医 #益田裕介 #オンライン自助会

00:00 OP
00:48 診断されない
03:10 性的被害に遭いやすい
05:32 女性から嫌われる
06:46 誤診、合併

本日は「女性の発達障害」というテーマでお話ししようと思います。

女性の発達障害と言ってもテーマが大きすぎるので、どう話せばいいかわからないんですけど、思いつくままに喋っていこうかなと思います。
苦労するポイントベスト3みたいな形でもいいのかもしれません。

■診断されない

女性の発達障害で一番苦労するポイントというのは「気付かれない」ですね。
受診しても診断してもらえないとか、そういう問題が多いなと思います。

女性の発達障害の場合、男性の発達障害よりも発症頻度が低いと言われていますが、これも本当にそうなのかどうかはちょっとよくわからないです。
診断基準とか診断する医者の問題もあるだろうし、いろいろな問題が重なりますが、実際は結構いるんじゃないかなと思います。

コミュニケーションが苦手で家族問題があったり、特に母娘の母子密着とか、母娘問題が多かったりいじめられたり、いじめの対象、いじめの加害者だったり被害者だったりすることも結構多いです。
あとは忘れ物が多かったり、作文が苦手だったり、遅刻が多かったり、朝起きられないという形で起立性低血圧とか、そういう風に診断されることがあったりします。

でも男の子と違って目立たないし、授業中に立って歩くとかそういうのはないのでおとなしいから目立たないんですよね。
黙ってうんうんとうなずいていれば成立したりするので、という感じがあったりするかなとは思います。

■性的被害に遭いやすい

女性の発達障害の問題としてよくある第2位としては、性的被害に遭いやすいということがあります。

実の父親からとか、親族からというのも結構多いですし、通院して数年経ってからというパターンも珍しくないです。
親族、兄弟から、性行為ではなくても触られる。胸を触られるとか、お尻を触られるとか色々あります。
それで、嫌だと言えない。

あとはストーカーに遭いやすいとか、セクハラに遭いやすいとか。
もちろん加害側のこともあります。加害側に回ってしまうこともあります。
女の人なので加害側に回ることは少ないですけど。
性依存症のようになってしまうとか、ホストに嵌められちゃうとか、ハマってしまうとか。
褒められたことがなかったりして、麻薬のように依存してしまうとか。

働く場所がなくて夜の仕事にしか就けないみたいな形になることもあるし、夜仕事をするから騙されちゃうということもあったり、男の人から搾取されてしまうこともあったり、同性に救ってもらえない、差別偏見に遭うとか、そういうのもあるなと思います。
あとは体力的な問題もあったりしますけどね。

■女性から嫌われる

あとよくあるのは、女性から嫌われるということですね。
体力がなくて週5で働けないとかですね。なかなかうまくいかないんだけども、これを甘えだと言われたりすることもあるし。
PMDDが多いんですよ。生理前に落ち込むとか、そういう人も多いんだけれども、これも甘えだと言われちゃったりね。

男性社会に溶け込めないのも甘えだと言われたり。
媚を売っているとか言われちゃったりね。
女社会のルールがわからないので、ついつい優しい男性に助けてもらうことが多くなっちゃうんですけれども、若いうちとか特にね。

でも本人は嫌がってるんです。ストーカーに遭っているとか、セクハラに遭っているように思っているんだけれども、周りからは媚を売っているように見える。
言語化できないんですよね。言語化できないのでいやいや、本当はこうなんだよという自分の気持ちも言えない。

自分の気持ちはどうなのかがわからないというのも、女性の発達障害ではよくある特徴かなと思います。

■誤診、合併

それで結局、発達障害と診断されずにうつ病とか、摂食障害とか、場合によっては境界性パーソナリティ障害とか。彼氏とべったりとか。

あと双極性障害と誤診されているパターンもある。
もしくは合併しているパターンもあるんだけども、よく聞いてみるとやっぱり大人の発達障害だったんじゃないかということがわかるということですね。

発達障害と言われ得る人たちは10%弱いるので、恐らく最近の臨床感覚としては男女同じぐらいいるんじゃないかなと思います。
そう思って診察をしないと、たぶん診断を逃しちゃうんですよね。
誤診してしまう可能性があるので、実際の統計データは未来の医学に期待というかね。

実際、脳の中がどうなっているわかっていないので分からないんですけれども、見逃してはいけないので僕は臨床するポイントとしては、男性の方が多いと教科書的には書いているし、テスト的にはそうなんだけれども、臨床する中では男女同じであるだろうという想定のもとで疑って診察しているということがあります。

そうしないと本人の苦しみをわかってあげられないんですよね。
なので一見発達障害に見えない人でも、彼女たちの心の中にある自閉性とか、衝動性やわからなさ、言葉にしにくさとかコミュニケーションの困難さ、社会の無理解、社会のことがわかっていないとか、他人のことが理解できていないところとか視野が狭いところ。
その結果、性的被害に遭ったり、周りから誤解されてきている。それをずっと人生で繰り返してきている。トラウマが起きているとか、そういうことを想像して疑って診察している感じです。
最初からそうやってます。

最初から先入観がある感じじゃないかとか言われそうですけど、まあそうなんですで、それぐらい先入観はちょっと多めに診てあげないと取りこぼしたことが多いなと思っているので、今の僕の臨床感覚ではこんな風にやっています。
でも結構多いんですよね。

聞かないけれども、通院して1年とか2年とか経ってきたりすると、こういう過去の話をされることが多かったりしますね。だからかわいそうだなとか。
いじめと本人は思ってないし、いじめではないけれどもっていうけれども、よく聞いてみるとやっぱりそれはやりすぎだよねとか、それはいじめだよねみたいなことも結構あったりします。

「昔はそれが普通だったんですよ、先生」とか言われたりするけれども、それは本当にそうなのかな。すごくひどい傷を負っているなとか苦しんできたんだなということは、よく臨床をしていて聞きますね。

そういうことを告白されること、通院してから1年経って2年経って場合によって3年経ってからですね。告白されることもあるというかね。本当に辛いよね。
だから性行為を、好きな人じゃなくても、もう断れないとか面倒くさくなっちゃう。
ぐちゃぐちゃしちゃってもうよくわからないからやる。

そしたら周りの人というか、その人たちは喜んでくれるし、とりあえず自分は楽になるから、そういう煩わしさから解放されるからもうとりあえずやっておくとか。
だけどそうするとすごく自尊心が傷つくし、そういう情報って後から広まったりして、同性から嫌われるとかあったりして、こういうことってすごいかわいそうというかあったりします。

なかなか性的なことは教育してくれないですからね。
暗黙のうちに覚えなきゃいけないことだったりするので。
でも発達障害の人たちは暗黙のうちに覚えられなかったりするので、やはり教育をどうするかというのも大事なんだろうなと思ったりします。

あと、いまだに女の人は綺麗だったらいいだろうとか、そういう間違った教育をする男性も日本は多かったりしますから。
そうじゃないわけで、そういうのは彼女らの自尊心を奪うわけなので、やはりきちんと正しくやってあげることとか教育してあげることもとても重要なんじゃないかなとは思います。

今回は、大人の女性の発達障害というテーマで思いつくトピックを述べてみました。