判決が出た直後は、弁護士さんらは判決文を急いで読み込んで記者会見に備える作業をします。この日もその作業に弁護団が追われ、報告集会の終わり頃になって松山秀樹弁護士が駆け付けてくれました。松山弁護士も、判決を書いた裁判官らのあまりの行政寄りの姿勢に憤然とした様子でした。
行政をフォローする判決を書く裁判官らに共通する傾向は、生活保護利用者のことをほとんど考えないという姿勢です。全国の原告、生活保護利用者らは本当はもっと怒り狂うべきです。しかし、壁があります。厚労省は生存権を踏みにじるため、こっそりと悪辣な統計不正を実行しました。被害を受けた当事者のほとんどが「自分が被害者である」という事実に気がついていないのが現状なのです。
こんな現状のままでいいのか。マスコミはどうなっているんだろう…などと「極めて暗い」精神状態です。