網を壊す「やっかい者」だったオオズワイガニ ここ数年で大きく成長し“売れる”カニに!老舗寿司店ではにぎりや甲羅焼きで登場 北海道森町

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これまで網を壊すと「やっかい者」扱いされてきたオオズワイガニですが、今シーズンはちょっと事情が違うようです。

 午前6時半。12日朝の北海道森町の砂原漁港です。
 港に戻った船の上で仕分けされているのはオオズワイガニです。
 去年、日高沖や噴火湾で大量発生したことからニュースにもなりました。
 小ぶりで値段が安く網を壊すために、漁業者からは「やっかい者」扱いでした。
 しかし、その評価が今、変わりつつあります。

藤田忠士記者
「奥から小、中、大とサイズごとに分けられているのですが、中にはこんなに大きいのもいるんですよ。痛たっ」

 オオズワイガニが砂原沖に姿を見せ始めたのは2022年頃から。
 小ぶりだったカニたちは、その後、脱皮を繰り返し大きく成長していたのです。
 正にやっかい者からの脱皮です。

漁業者
「(カニの大きさを比べて)こちらがが去年、今が一番多いのは、この中サイズ」
「全然やっかい者じゃないです。ただ、数がかかりすぎてやっかい者になってた時期もあったんですけど、こういう大きいやつだとうちらこれで商売しているので」

 砂原漁協では、先月からボタンエビを獲るかご漁が始まっていますが、今、そのかごにオオズワイガニが混ざり込んでいます。
 12日の水揚げは1.5トンほどですが、漁が始まって最初の1週間は毎日10トン前後のオオズワイガニが獲れていました。

砂原漁協販売部 岩村啓志課長代理
「やっぱりこれだけ漁あがっているものなので、特産になってもらってもっと消費拡大につながればいいと思ってます」

 こちらは、砂原地区にある老舗の寿司店です。
 甲羅焼き。脚の身のにぎり。店の自慢は、ここだけでしか食べられないミックスにぎりです。

藤田忠士記者
「こちらですね、『そとこ』『うちこ』『だきにく』『みそ』全部おいしいところをミックスしたお寿司なんです。いただきます…いい香りが漂ってきますね、おいしいこれ(日本酒飲んで)やっぱりこれ…あ~おいしい」

 寿司店の大将によりますと、子どもの頃は漁師からタダでもらって食べていたということで森町では馴染み深いカニです。

寿司眞岡 石岡眞喜雄会長
「昔からとれて、関東・関西方面には行っているんだけど、中々、森町のカニとしては言ってなかったみたいで、これからは森町のカニとして言っていただければ」

 形が大きくなって評価が上がりつつあるオオズワイガニ。
 地元の名物に成長するかはこれからですが、毛ガニなどに比べ1年中、漁獲がありしかも、値段も手頃とあって注目が集まっています。

 ちなみに毛ガニは1キロ6000~1万円に対し、オオズワイガニは1キロ3000円ほど。
 このオオズワイガニ、5月中旬には森町の「道の駅さわら」で販売会が行われる予定です。2024年04月12日(金) 18時17分 更新

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