【箏曲】飛騨によせる三つのバラード/長沢勝俊作曲 清流邦楽の会

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2024年4月21日(日)きゅりあん大ホール
品川・目黒・大田ギターアンサンブル第23回定期演奏会にて
飛騨によせる三つのバラード/長沢勝俊作曲

演奏 清流邦楽の会
賛助 風間 禅寿(尺八)

飛騨はかつて、幕府の天領として栄えたところですが、
ここには今もまだ当時の手作りの文化が豊富に残っており、
私たちがいつのまにか手放してしまったいろいろなものを、
再び見ることができます。
この曲は飛騨に残る数多くのものの中から、
作曲者が特に強く心ひかれたものを素材としてとりあげ、
組曲風にまとめあげたものです。

0:00 第一楽章 歩荷(ぼっか)
山を越えて物を運搬する人のことをいいます。
きしむ轍(わだち)の音、
しっかりと大地を踏みしめて歩く力強い足どり、
厳しい山国の自然と飛騨に生きる人達の生活があります。

6:05 第二楽章 立円(たちつぶら)
今でいうベビーサークルのことです。
おそらく飛騨の匠(たくみ)達が作ったかもしれない
この木製の立円に、
親の子供に対する愛情と知恵を感じさせます。
子守歌のような穏やかな旋律が印象的な楽章です。

10:27 第三楽章 杉玉(すぎだま)
杉玉とは、杉の葉を束ねて作った大きな玉のことです。
酒蔵が1年の美味しい酒造りを祈願して
軒先に吊るす縁起物で、
2,3月くらいに新しいものに付け替えることで
新酒が完成したことを知らせます。酒といえば祭り、
晴れの日の祭りの哀歓が描かれています。


今年も憧れの曲にチャレンジ!
みんなでたくさん練習を重ねてきた分
演奏後は笑顔になることができました。
ありがとうございました。

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