「ららぽーと福岡」地元と連携し活性化~オープンまで10日

2022/04/15 に公開
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福岡市博多区の大型商業施設「ららぽーと福岡」は、オープンまであと10日です。体験型の施設や九州初となる店舗など、約220のテナントが入ることになっています。地元の住民や商店街、企業とも連携し地域の活性化をめざす「ららぽーと福岡」。その取り組みを取材しました。

今月25日にグランドオープンする「ららぽーと福岡」。福岡市博多区那珂の青果市場跡地に建設され、JR博多駅や福岡空港にもほど近く、最寄り駅のJR竹下駅からは徒歩で10分程度です。
地上5階、地下1階の建物には九州初進出となる57店舗を含め、あわせて222のテナントが出店予定となっていて、ガンダムパークやおもちゃ美術館もオープンします。
また、施設内には陸上のトラックなど9つの広場も設置され、出会いと体験を意識した作りとなっています。

「ららぽーと」の近くにある那珂中学校です。放課後のグラウンドは、陸上部や野球部など4つの部が譲り合うように使っています。また、学校の周りは歩道がないところもあり、走る際は車への注意が必要です。
そんな子供達に思い切り練習してもらおうと、「ららぽーと」は施設に設けた「スポーツパーク」を那珂中学校の陸上部に無料開放することにしました。

●那珂中学校陸上部 今井小梅さん「思いっきり走りたいです」
●那珂中学校陸上部 永島遼さん「地域の人に感謝して、たくさん練習して夏の大会で自己ベストを出せるように頑張っていきたいと思います」
●那珂中学校 熊本修治校長「地域とららぽーとと、いろいろなお店が一体となってまちづくりをしていくと、それが子供づくりにつながっていくんじゃないかなと思います」

また、周辺の竹下商店街とららぽーとを運営する三井不動産グループが連携し、地元の高校の協力を得て地域のマップをつくりました。

●竹下商店街振興組合 田崎克敏理事長「回遊ですね。ららぽーとだけに留まるんじゃなくて、2回目来た人は商店街を歩いて行こうとか、遺跡が好きな人だったらこのエリアを回ってほしいとか、ららぽーとを中心として、広い範囲を歩いて散策してほしいですね」

ほかにも、地元の商店街や企業などが実施している地域の祭りやイベントについて、今後「ららぽーと」の施設で開催する計画も進んでいます。

●三井不動産開発担当 高山卓磨さん「ららぽーとができたことによって、まちがより元気になっていくというきっかけになればと思っています」

「ららぽーと」の進出によって、不動産市場もすでに動きが出ています。先月発表された、今年1月時点での土地の価格「地価」は、「ららぽーと」近くの住宅街で13.4パーセントも上昇。県内でも4番目に高い上昇率となりました。

●日本不動産研究所九州支社 不動産鑑定士・高田卓巳次長「今まで工業的な利用だった土地が、住宅地に転換していく状況になっている。これからマンションがどんどんできていきますので、これからは人口増加していくのでは」

周辺の住民も「ららぽーと」の開業を心待ちにしているようです。

●住民「子供が3人いるので、遊び場も増えるから過ごしやすいかなと思って」

その一方で、周辺の住民はあることを心配しています。

●住民「車の渋滞が心配です。子供が、孫が学校に行っているので、車が多くなることだけがちょっと問題かなと」

「ららぽーと」の前には幹線道路の筑紫通りがあり、周辺は生活道路となっています。施設周辺の交通渋滞が懸念される中、「ららぽーと」は新たな対策を取りました。

●記者リポート「ここが駐車場の入り口です、駐車券はありません、チケットレスで入ることができます」

カメラで車両番号を読み取り、時間と料金を管理するため駐車券は不要となっています。渋滞の原因の一つである、出入り口の時間を減らすのが狙いです。

●三井不動産開発担当 高山卓磨さん「今いるのが南側になりますが、これは北側に抜けるアンダーパスになっています」

また、「アンダーパス」を整備し出入り口を複数設けることで、周辺道路への影響を最小限に抑えようとしています。さらに、公共交通機関での来場を促すため敷地内にバスターミナルを設置、最寄りのJR竹下駅や西鉄大橋駅に加え、博多駅や福岡空港などを結ぶ直行バスが運行されることになっています。
地元と連携してまちの活性化をめざす「ららぽーと福岡」。4月25日月曜日にオープンします。