【藤井聡太ヒストリー】インタビューとともに振り返る最年少デビューから竜王までの5年間

2021/12/07 に公開
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将棋の藤井聡太竜王のプロデビュー戦は、2016年12月でした。あれから丸5年。竜王にまで駆け上がった藤井竜王の数々の記録を当時の映像やインタビューとともに振り返ります。

※メ~テレ公式アプリで限定公開していた独自インタビュー集の動画を一般公開しました。終了画面でご案内しています。(12/15追記)

0:00 オープニング
0:16 【2016年度】プロデビューした愛知の天才少年
1:25 【2017年度】連勝新記録で藤井フィーバー
3:27 【2018年度】中学生から高校生に
4:50 【2019年度】あと一歩で逃したタイトル挑戦権
5:55 【2020年度】初のタイトル獲得
7:37 【2021年度】竜王獲得し四冠

2016年、「愛知・瀬戸の天才少年」として知られていた藤井聡太さんが、
史上最年少の14歳2ヶ月でプロ入りを決めました。
藤井さんのデビュー戦の相手は、「元天才少年」で当時76歳と現役最年長だった加藤一二三・九段でした。
このデビュー戦を白星で飾った藤井さんは、その後も連勝を重ねます。

プロ2年目。
デビュー戦から連勝記録を伸ばし続け、世間は一気に「藤井フィーバー」になりました。
実は、強さの原点ともいえる大会がありました。
カジュアルな姿で訪れたのは、詰将棋ナンバーワンを決める大会です。ペン回しならぬ「消しゴム回し」で集中力を高め、全問正解で優勝。小学校6年生の初優勝から数えて、4連覇です。
プロ2年目の2017年度は、デビュー戦から負け知らずの29連勝で記録を塗り替え、史上最年少で通算50勝を達成します。
「将棋大賞」では、最多勝利賞。特別賞・新人賞など、7つの賞を受賞しました。

プロ3年目、「天才中学生」は高校生になりました。
5月に七段に昇段し、祝賀パーティーで語ったのは、「タイトル」への思いです。
「東海地方にタイトルをという気持ちは持っていますし、一棋士としてタイトルを目指したい気持ちも大変強い」(藤井聡太)
七段に昇段した2018年度は、45勝8敗で勝率8割4分9厘。
2年連続で勝率1位となりました。

プロ4年目は藤井さんにとって、悔しい年になりました。
「悔しいという気持ちを引きずってはよくないので、しっかり寝て、まずは忘れる。負けたことは失敗ではない、それを次に行かせたらという面もある」(藤井聡太)
2019年度は、「王将戦」への挑戦権をあと一歩のところで逃し、期待された最年少タイトル挑戦とはなりませんでした。
それでも、53勝12敗、勝率は8割1分5厘で、勝率は3年連続1位となっています。

プロ5年目、藤井さんはついに長年の夢をかなえます。
「タイトルの挑戦は目指したい。そのためには今より実力をつけることが必要だと思っています」(藤井聡太さん)
2020年の年明けのインタビューで、タイトルにかける思いを語っていた藤井さん。
その言葉通り、7月には「棋聖」を獲得し、17歳11カ月の史上最年少でタイトルホルダーになりました。
飛躍の年となった2020年度。史上最年少で「王位」と「棋聖」の二冠を達成しました。

18歳1カ月での二冠達成で、羽生善治さんが持っていた21歳11カ月の最年少記録を28年ぶりに塗り替えました。
この年は44勝8敗、勝率は8割4分6厘と4年連続の1位で、初の最優秀棋士賞も受賞しました。

高校を中退し、将棋に専念することになったプロ6年目。
タイトルの初防衛にも成功し、18歳11カ月の史上最年少で、最高位の九段に昇段します。
もはや追われる立場になった藤井さんの対局と同じぐらい注目を集めるようになったものが勝負メシ、中でも「スイーツ」です。

名古屋のお菓子「ぴよりん」は、
藤井さんがアイスを食べたことをきっかけに、連日完売の人気となりました。
9月の叡王戦で、藤井さんのハートをつかんだのは、つぶらな瞳の柴犬がデザインされたカップケーキ・「コロコロしばちゃん」。
対局のたびに、藤井さんの注文したおやつが注目されるようになりました。

2021年度、「王位」と「棋聖」を防衛した後、「叡王」を獲得しました。
11月には、タイトルの中でも「名人」と並んで別格とされる「竜王」も奪取して、
史上最年少で四冠を達成しました。

さらに、今後の結果次第では、年度内に「王将」を含めた五冠達成の可能性もあります。
2022年も、藤井竜王の活躍から目が離せませんね。

ナレーション:伊豆蔵 将太
#藤井聡太 #将棋 #竜王