「ねずみ」六代目 三遊亭 円楽

視聴回数 14,301
0
0
「ねずみ」
元々は2代目広沢菊春が落語風にアレンジした浪曲だったが菊春と意気投合した三木助が「加賀の千代」と交換して落語に持ち込んだと言われている。三井の大黒の噺より約10年後が舞台。大工の棟梁、政五郎の家に居候の身の左甚五郎。見聞を広めるためか、ただの物見遊山か奥州への旅へ出る。仙台城下で客を引いている子どもに「おじさん、うちに泊まっておくれよ」と袖を引かれて鼠屋という宿に入る。使用人などはいなく腰の立たない卯兵衛と十二になる子どもの卯之吉二人だけでやっている宿とは名ばかりで物置小屋のような粗末な家だ。足をすすぐのは裏の小川、夕飯は父子二人分込みの出前の寿司、布団は貸布団という宿らしからぬことばかりで甚五郎が二分払うと卯之吉は酒を買いに行った。甚五郎「なぜ女中などを置かないのか?」と卯兵衛に問うと・・・

六代目 三遊亭 圓楽 落語の魅力を「日本人が考えた最高のエンターテインメント」と形容しており「たったひとりで小宇宙を作って、うまくやれば喜怒哀楽の全部が落語の中にある。もっとキザに言えば、いい時代の日本人がいた。そういう時代を忘れてるわけでしょ、日本人の忘れ物がね、やさしさとか人情とか愛だとか友情とか、それが全部落語の中にあるわけ。だから日本人の忘れ物は落語の中に取りに行けばいい」と語っていた

Music:BGMer http://bgmer.net