ドラえもんのかわさきふれあいの旅 川崎の観光案内や市内農業等の現状をドラえもんが紹介 財団法人川崎市産業振興財団

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1インチアナログハイビジョンテープ→ダウンコンバート→VHSへ変換
川崎の観光案内や市内農業等の現状をドラえもんが紹介
企画:川崎市
動画制作会社:株式会社ハイビジョンコミュニケーションズ

制作年:平成2年3月

世界の先進工業諸国は工業化社会から情報化社会へ変換しつつある中、川崎は「モノ」の生産とともに「情報」を発信していくことを背景に、昭和62年5月川崎市は「ハイビジョン都市宣言」を打ち出した。来るべき高度情報化社会の中で最も親しみやすい画像情報のひとつであるハイビジョンを全国の自治体で初めて導入し、各種ソフト開発を促し、新技術産業の育成や地域産業の高度化を図りながら、実験放送を通じて市民への普及と高度情報化都市における情報発信基地としての役割を果たすことを目的とした。

●設備概要
1階ホールにはフロント型ビデオプロジェクターによる200インチ大型スクリーンを設置し、ハイビジョンシアターとして利用し、また1階エントランスロビー及び3階産業展示場には、55インチリアディスプレイを設置した。11階には全システムを制御するハイビジョン調整室があり、ここにはアナログ1インチVTR2台、光ディスク静止画再生装置、方式変換装置(アップコンバーター)、NTSC関連のハードが設置された。

●活動実績
一般市民、企業を対象に行なったセミナー約9回(親子で楽しむハイビジョン教室・NHKセミナー「ニューメディア時代と暮らし」)や、ハイビジョン関連会議約10回(HDTV放映日含む)、一般会議での放映約20回、イベント約5回(ソウルオリンピック、大相撲九州場所、選抜高校野球など)を放映し、63年7月のオープンから元年3月中旬までには全国から約70の自治体、120以上の企業・団体が視察した。
また会館と東口にあるルフロン(1階コミュニティースペースの正面入口 70インチリア型ディスプレイ、エレベーター横 40インチCRTディスプレイ)や川崎BE(1階プラザ 55インチリア型ディスプレイ)に光ケーブルをつなぎ、不特定の人々にハイビジョン映像の素晴らしさを紹介するための公開放送、またハイビジョン推進に関わる実験研究など多岐にわたり行なってきた。その結果、駅周辺商業施設にハイビジョンを設置することにより話題性からみても商業地域全体をネットワークで結びつけ、街角、店先、広場などの人が集まる全ての場所でハイビジョンが見られることになれば、全国的な話題性を持ち「ハイビジョン都市川崎」のふさわしいイメージが創られたのであろう。2週間のイベントで延べ人数約48,000人がハイビジョンを視察し、集客効果の高さが証明されたといえる。
ハイビジョン都市「川崎」として市民への浸透や、ハイテク産業の育成及び地域産業の高度化につながったのではないか。
この時にアンケート調査を行なった結果①初めてハイビジョンを見た人60%。②画面のきめ細かさや臨場感の優秀性を認める人95%。③今後見たい番組としては映画、スポーツなどエンターテイメント性の高いものの他、美術館やイベントでの利用法で潜在的な幅広いニーズがある。との回答が得られた。
次に横浜博覧会へ出展し、当財団が保有しているソフト「変わる川崎」を30人程度が座れるシアターで70インチ級のリアプロジェクターで放映した。
そしてソフト制作にあたり1988年から1993年までの間、動画及び静止画のソフト計15本の作製が行なわれた。なかでも市民に親しまれやすく、また、生活に役立つためのものであるソフトの開発が19991年から行なわれ「都会の中のかくれんぼ」、「川崎の産業遺産シリーズ」などを製作し、定期HDTV放映日にはリースしたソフトと同時に放映し、毎年年間約44回の放映を行いハイビジョンの普及と産業利用の促進を図った。

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公益財団法人川崎市産業振興財団 事業推進課(長島)