匂いを使ってあらゆる味を自由自在に作り出す?科学技術の最先端を取材しました。
大阪大学では“匂い”に関する驚きの研究が続けられています。
株式会社香味醗酵 久保賢治社長
「特に意味のない匂い5種類なんですがそれらを組み合わせて、意味のある匂い、シナモンの匂いだとかそういったようなものを再現にもうすでに成功しております」
大阪大学発のベンチャー企業が世界で初めて人間の鼻の機能をチップ化し、匂いを数値化。
その数値をもとに実物とは違う化合物を使ってその匂いを作り出すことに成功したのです。
記者がレモンの香りを再現した匂いを体感!
「柑橘の具合がほぼ一緒レモンのテイストもあって、匂いもほぼ一緒ですね」
レモンに含まれる柑橘系の匂いを使わず、まったく違う化合物のみでレモンの匂いを再現。
また、「甘味(かんみ)」や「塩味(えんみ)」も匂いで作ることができるというのです。
減塩の味噌汁にかつお節の香料を加えると…
「確かに味が濃くなった気はします。ちょっと深い味になったというか」
人は舌で「味覚」の情報を得るだけでなく、鼻から入ってくる「匂い分子」の情報が脳に伝達され、甘さや苦味などの味を感じています。
鼻をつまんで食べると味が薄くなった様に感じたりしますよね。
その鼻から入る匂いの分子情報を数値化する技術に様々な企業も注目!
大阪商工会議所鳥井信吾 会頭
「非常に将来の色んな応用があるんじゃないかと食品もそうだしあるいはシェフとかですよね、有能な若手シェフとのコラボレーションとかそういう色んなものができると思うんですよね、非常に可能性を強く感じます」
さらに、NTTデータと共同開発しているのが「匂いのデジタル転送」です。デジタル化された「匂いのデータ」を離れた場所に送り、そのデータを再生する機械を使って匂いを再現。
株式会社香味醗酵 久保賢治社長
「すでに万博に間に合う程度の転送というのは可能だと思います。例えば(パビリオン出展企業の)アメリカの支店と万博会場をつないで同時に匂いを体感するとかアメリカに例えば、たこ焼きの匂いを向こうからコーラの匂いを送ってもらうとか」
まだ、大阪・関西万博での出展は正式に決定していないそうですが、近い将来、“匂いの出るテレビ”が登場するかもしれません。
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