[ アメリカの駅 ] 人口1700人、寂しく人気のない町に悲願の新駅開業、アムトラックのミシシッピ州マークス駅

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アムトラックのミシシッピ州マークス駅を訪問(2019年4月6日)

マークス駅は2018年5月4日に開業しました。シティー・オブ・ニューオリンズ号のルート上、テネシー州メンフィスの69マイル(約111km)南に出来た駅で、州はミシシッピーになります。ここはシェルターがあるだけの簡易駅で、アムトラック係員もいないフラッグストップの駅です。2019年4月に訪問しましたが、扉もない開放的な待合所があるだけで、トイレも設置されていません。駅周辺は長閑で特に治安の問題はなさそうですが、私が訪問したのは日中なので、夜の状況については何とも言えません。駅の南側にダウンタウンのような町並みがあるのですが、誰も歩いていない寂しい、というよりちょっと不気味な通りです。

実はマークスには2002年4月に訪問したことがあります。なぜアムトラックの駅のない町を訪問したかというと、マークスはアムトラックの計画駅として時刻表に載っていたことがあるからなのです。2000年頃のアムトラック時刻表を見ると、シティー・オブ・ニューオリンズ号の時刻表に「Marks」駅がマイル入りで表示され、駅リストにも「MRX」とコード付きで掲載されています。これだけ見れば誰だってすぐに開業すると思いますよね。しかし2001年になると「Marks」駅は時刻表から消され、開業することはなかったという幻の駅だったのです。そこで、幻駅の場所はどこだったのか2002年に調査に来たという訳です。何かしら工事の形跡でもあるかと探したのですが、何も見つかりませんでした。ただヤズー&ミシシッピーバレー鉄道(Yazoo & Mississippi Valley Railroad, Y&MV)の駅舎があり、ミュージアムとして使われていました。2019年4月の時点では旧駅舎はレストランへ改造されていました。それから駅コードも2000年当時の「MRX」から、2018年開業時には「MKS」へ変更されています。



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