【国産パソコン・X68000】1980年代のパソコン#外伝 X68000とは 【ゆっくり動画】

2018/10/31 に公開
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今回は、
1980年代に
発売された、
シャープのパソコン
X68000を
ご案内します。

X68000?

1980年代の
日本のパソコン市場は

NECの
PC-9801シリーズが、

市場の9割を占め、
圧倒的な
優位を占めていた。

そこで、
シャープは
起死回生の策として、

X68000を

市場に
登場させたんだ。

シャープの
勝負パソコン

果たして、
X68000は
NECの牙城を、

突き崩すことが
できるのか

まずは、

1980年代末の、
日本のパソコン市場を
案内しよう。

先程、
案内した通リ
NECの
PC-9801が

市場の
9割を占め

圧倒的な
優位な状況にあった。

挑戦者は、
シャープと
富士通。

そこで、
シャープは
PC-9801に勝てる

キラーパソコンの
開発に着手する。

パソコン市場の、
ユーザーニーズは、

法人ビジネス向けパソコン
個人ホビー向けパソコン
に大きく分けられ、

更に、
低価格・入門用パソコンと
高価格・高機能パソコン
の四つに分けられる。

そこで、
シャープは
個人ホビー向けの
高機能パソコンの
ニーズに目をつけた。

NECのPC-9801は、
幅広いニーズに
答えることができる
名機種である。

しかし、
高性能、
高画質、
高音質を

求める
ユーザーのニーズは

満たされていない。

ゲームセンターの
ゲームを

自宅で再現できるような、

高性能、
高画質
パソコンが
で開発できないかなー


1980年末頃、
パソコンで、
ゲームセンターの
高画質、高音源ゲームを
再現できるなど
夢の世界だった。


しかし、
シャープは
高性能パソコンの
開発に着手する。

開発には、

CPUに、

アップルの
Macintoshにも採用された、
モトローラの
MC68000を採用

グラフィックは、
VRAMは512KB
解像度は、
768×512ドット、
発色数
65536色と

ライバルから、
圧倒的な差をつけた、

高解像度
グラフィックを
実現した、


サウンドも
高音質の
FM音源8ch+ADPCM
を採用


本体のデザインに、

かつて
ニューヨーク市マンハッタン区にあった、
世界貿易センターを
連想される事から、

マンハッタンシェイプと
呼ばれる、
左右分割ツインタワーの
美しいフォルム。

OSには、
CUIに
Human68k、
GUIには
SX-Window 
を採用


そして、
シャープの
試行錯誤の
努力の結果

ついに
X68000が、
完成した。


1986年秋に、
X68000が、
発表されると。

あまりにも、
驚異的な性能に
パソコン市場に
激震が走った。


ライバルの
NEC、富士通に
与えたインパクトは
絶大なもので、

NECに
至っては、
急遽、
X68000に対抗する

新機種、
PC-88VA

を打ち出したが、
成功には至らなかった。

富士通は、
遅れながら、
1989年に

FM-TOWNSで
巻き返しを図り、
後に、
一定の成功を収めるが、
X68000
を超えるには至らなかった。

X68000
発表後、
予約が殺到し、
1987年3月の発売は、

順調な滑り出しだった。

圧倒的な勝ち組
NECに
高画質パソコンで、
シャープは、
一矢を報いることができたのである。

X68000

しかし、
1988年、
1989年
1990年と

販売が
徐々に失速し始める。

特徴である、
高画質ゲーム発売が、
減りはじめ

低価格な
高性能

Windows、
DOS/V互換機が
販売され始めると、
X68000は、
更に失速。

残念ながら、
1993年、
次世代の
X68030を
最後に

SHARPは
撤退してしまう。

一瞬のキラメキだね。

X68000が、
衰退した原因は、

非常に、
完成度が高い、
ハードウェアであったが、

あまりにもユニーク過ぎたため、
性能よくとも、

他のパソコン用の
ソフトウェアを

移植する際の
負荷が高い
という問題があった。

任天堂
Wii
と同じだね。

まあ、
時代の流れが、

CPUは、
インテル

OSは、
マイクロソフト

を採用する、
PC/AT互換機
世界標準化の流れには

逆らえなかった
ってところかな?

世界標準化?

そう、
1990年から、
パソコンは、
標準化の流れが
急速に進んでいて


特に、
重要な、
CPUは
インテル製
OSは、
マイクロソフト製
を採用した、
PC/AT互換機
パソコンが
主流になっていたんだ。

そうすると、
高性能で、
低価格なパソコンが

多くのメーカーから販売されて、

そしてなにより、
魅力的な、
ソフトウェアが
PC/AT互換パソコン用に
大量に発売されるようになり、


PC/AT互換パソコン以外は
すべて衰退してしまったんだ。

残念ながら
シャープも
1993年の
X68030
を最後に
は撤退してしまう。

でも、
X68000は、
完成度の高さから

今も、
多くのユーザーから
開発、利用されている。

現在、
シャープから
X68000の
BIOSやOSが
公開されたことにより、

権利関係がクリアな
エミュレータが存在する
珍しい環境である。

また、
その開発の容易さから、
制御用途や教材、
特殊な例では
アーケードゲームの中身
として利用された例もある。

また、
現在も活動を続けている
X68000コミュニティが

多数存在するんだ。


X68000は、
今も、愛され続けている.......


名機は、永遠‥‥‥‥‥