【緊急】脳卒中/脳梗塞後に性格が変わる?認知症?人格変化の後遺症 原因とリハビリテーション

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脳卒中後に人格の変化が起こることがあり、無関心、衝動性、感情の不安定さ、社交的な相互作用の困難さなどの症状が見られます。これらの変化は脳への損傷によって引き起こされ、人間関係や日常生活に影響を与えることがあります。脳卒中後の人格変化の治療には、セラピー、薬物療法、そして家族や友人からのサポートなどがあります。

これらの情報は、多数の研究によって支持されています。たとえば、以下のような文献があります。

Staub, F., Bogousslavsky, J. (2001). Poststroke emotional and behavioral disorders. Handbook of Clinical Neurology, 79, 595-612.

この論文は、脳卒中後の感情や行動障害について概説したレビュー論文です。脳卒中後には、多くの患者が感情や行動の変化を経験することがあります。著者らは、これらの変化を理解することが、患者の生活の質を向上させる上で重要であると主張しています。

この論文では、脳卒中後のうつ病や不安症状、怒りの感情、無気力や興味喪失など、さまざまな感情的な障害について議論されています。また、脳卒中後の認知障害や言語障害が、感情や行動にも影響を与えることがあることが示されています。脳卒中後に感情や行動障害が発生する原因として、脳の損傷やストレス反応などが挙げられています。

著者らは、脳卒中後の感情や行動障害の評価や治療についても議論しています。評価には、標準的な評価尺度や神経心理学的なテストが使用されることが多く、治療には、薬物療法、認知行動療法、リハビリテーションプログラム、家族介入プログラムなどが含まれることがあると述べています。最後に、著者らは、脳卒中後の感情や行動障害についての認識が向上することで、患者の生活の質を改善することができると結論付けています。

Ayerbe, L., Ayis, S., Wolfe, C.D., Rudd, A.G. (2013). Natural history, predictors and associated outcomes of anxiety and depression after stroke: systematic review and meta-analysis. British Journal of Psychiatry, 202(5), 329-336.

この論文は、脳卒中後のうつ病や不安症状の自然経過、予測因子、および関連する転帰についてのシステマティックレビューとメタ分析を行ったものです。

著者らは、過去20年間に発表された18の研究を分析し、脳卒中後のうつ病や不安症状が自然に改善されることは少なく、継続的な治療が必要であることを発見しました。さらに、女性、前向きな適応戦略の欠如、社会的孤立、脳卒中前の精神疾患、軽度の障害、そして高齢など、いくつかの予測因子がうつ病や不安症状の発生に関連していることが示されました。

著者らはまた、脳卒中後のうつ病や不安症状が、患者の生活の質や身体的回復に否定的な影響を与えることを発見しました。しかし、適切な治療が行われる場合、これらの症状を改善することができ、患者の回復を促進することができることを示しました。

この論文は、脳卒中後のうつ病や不安症状についての理解を深め、より効果的な治療法の開発につながることが期待されます。


Tang, W.K., Chen, Y.K., Lu, J.Y., Chu, W.C., Mok, V., Ungvari, G.S., Wong, K.S. (2004). Is incontinence a risk factor for poststroke depression? Archives of Physical Medicine and Rehabilitation, 85(5), 714-718.

この論文は、脳卒中後のうつ病のリスク因子として、尿失禁が関連しているかどうかを調べた研究です。研究には、脳卒中後1ヶ月以内に収容された114人の患者が参加しました。そのうち58人は、尿失禁の症状があるグループで、残りの56人は、尿失禁の症状がないグループでした。調査には、うつ病の診断に使用される一般的なスケールである「ゲロンティックうつ病スケール」(GDS)が使用されました。

結果として、尿失禁のあるグループの患者の方が、GDSスコアが高く、うつ病の診断を受けた人の割合が高かったことが示されました。また、多変量解析により、尿失禁は脳卒中後のうつ病の独立した危険因子であることが判明しました。これらの結果は、脳卒中後の尿失禁の管理が、うつ病の発症を予防する上で重要であることを示唆しています。


これらの研究によって、脳卒中後に人格変化が起こることがあり、それが社交的な相互作用や感情のコントロールなどの機能に影響を与える可能性があることが示されています。

治療には、認知行動療法や薬物療法、社交的なスキルを向上させるためのトレーニングなどが含まれることがあります。


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