角野隼斗 ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 作品53 「ワルトシュタイン」 ベートーベン

2021/11/27 に公開
視聴回数 235,881
0
0
10月15日放送『クラシック倶楽部』から
【ベートーベンの作品について】 ベートーベンの和声の積み方というのは、けっこう、特にこの『ワルトシュタイン』なんかはピアノの音域が広がって、ピアノがすごく進化していった頃に作られた曲の一つでもあって、高域、低域というのをガツンと使うみたいなのが多くて、でもそれはそれでベートーベンとしての男性的な力強い魅力というのがあって、そういうのを改めて聴いてみると、「あ、すごいカッコイイな」と思うんです。ロック的というか、ギターを低弦ですごく鳴らしているみたいな、うんと近いようなカッコ良さを感じるんですけど、なので、そういう曲としてショパンとの対比という意味でも面白いかなと今回弾かせていただきました。
【多彩な活動について】 音楽を届けたい、楽しんでもらいたいというのは、何ら変わりは無くて、たぶん僕もユーチューブとかの活動とコンサートでクラシックを弾くという活動が、もともと全然別のところにあって、どういうふうに自分の中で両立していけばいいのかなというのを色々考えた時期があったんですけど、でも別にそれは200年前のフランツ・リストとかがやってたことと同じだなと思ったんですよね。昔のその当時のクラシックも演奏するし、自分で作曲アレンジ、即興とかもやるというということに改めて考えて気づいた時に、「あ、この二つは自分の中でぜんぜん分けて考えなくていいんだ」と思うようになって、お互いにいい影響を与え合ってるんじゃないかなと思ってます。