アイヌ語南方起源説について #ずんだもん解説

2024/01/29 に公開
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誤字ってるけど南島「火」apuy です!
あと分かりやすい例に現代カンボジア語「石」thma と北海道アイヌ語「石」suma があります。ただし千島アイヌ語は「石」poina です。

入れ忘れたがアイヌ語 pis も琉球祖語「干瀬」*pise に一致しており記録された隼人語にも一致します。引用した意見に反して pitipa「土(ひぢ)端」ではないかという気持ちもあるので、pis を取り上げたほうが良かったかも。

あと日琉祖語「泥地」*nuta〜nita
アイヌ語「泥地」nitat
これはアイヌ語→日本語向きでないと対応が説明できないけど南琉球まで分布する。

無アクセント地帯については異なる語派間の接触の結果と見ることもできるでしょう。ただし無アクセント東国語の末裔である八丈島でアイヌ語同様に wa を文末に付けることは特筆に値します。

アイヌ語「蛇」*hoyaw > oyaw は見るからに古代朝鮮語「蛇」*pʌiyam に似てるのでツングース経由の借用語に見えるから、その観点では「小矢部川」はツングース系北方民族がアイヌ語バイリンガルになって日本海沿いに南進していただけにも見えます。

なお日本語「カメノテ」se はウニを指す「ガゼ」*kan-se < *kani-se「蟹-カメノテ」にも含まれているかもしれないと分析しています。

夜刀神はヤチ地名に関連づけられるので上代東国語「*屋戸」yato > yate がアイヌ語に借用された可能性もあるか。その場合、山(屋間)の形態素としての屋が東国ではまだ生産的で、前アイヌ祖語にはMVRを想定する必要があるかもしれない。

利根川も nay > ne でわんちゃん砺波と同源か。どちらも to-un nay かもしれない。

あとオーストロネシア系先住民の侵入については「阿蘇山」はオーストロネシア語族で「煙」の意味である可能性があるという。

コタンについては遍歴語でもあります。
https://en.m.wiktionary.org/wiki/Reconstruction:Proto-Uralic/kota

声だけずんだもん解説
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