豊洲市場で初競り マグロに過去最高3億円

2019/01/05 に公開
視聴回数 144,534
0
0
豊洲市場で移転後初めての年始恒例「初競り」が行われ、青森県大間産のクロマグロが3億円以上の史上最高額で落札されました。落札したすしチェーン店では1貫2万円以上ともなる寿司がさっそく客に振舞われました。

 東京都の小池知事は「今日も初競りということで大変注目されていますが、今年は大いにこの豊洲市場が盛り上がって象徴となることを大変期待するところです」と話しました。

 移転後初めてとなる新年恒例の「初競り」。鐘の音とともに競りが始まると場内は熱気に包まれます。そして業者たちの威勢のいい掛け声が上がり、マグロは次々と競り落とされました。

 注目された最高値は青森県大間産の重さ278キロのクロマグロで、その額は3億3360万円。この値段は記録が残る1999年以降最も高い値段で、すしチェーン「すしざんまい」の運営会社が落札しました。

 初競りからおよそ9時間後、すしざんまい築地本店の前には多くの人が詰め掛けていました。お目当てはもちろん史上最高値のマグロです。写真を撮る人が途絶えることはありません。

 そして4日午後2時に恒例となっている解体ショーが始まりました。およそ10分ほどでさばかれたマグロ。すぐさま訪れた客に振る舞われます。史上最高額のマグロを食べた客は「最高です。脂がのっているというのもあるし、朝からずっとあのマグロを追いかけてたので、それがこういう形になって口の中に入ったのは感無量です」「大間のマグロはコリコリしててこれはとろけます。おいしいです」と話していました。

 ちなみにこの1本およそ3億円のマグロ、1貫当たりのお値段はなんと2万4700円。店では普段と同じ値段で振る舞われました。この値段について客は「最高です。木村社長に感謝します」「すごい!年明けからハッピーで絶対いいことあること間違いなしですよね。すごい嬉しいです」と話しました。史上最高額での落札に木村社長は「今年も頑張りますよ。お客様があって成り立つんです。うちがあるのはお客様があってなのでお客様のためにはなんでもします」と客への思いを話しました。