若田宇宙飛行士(60)がJAXA退職会見「32年はあっという間。宇宙は限りない夢と希望」(2024年3月29日)

2024/03/29 に公開
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3月末でJAXA(宇宙航空研究開発機構)を退職する宇宙飛行士の若田光一さん(60)が会見を開き、「初めて見る地球の美しさは今でも明らかに覚えている」と32年間の宇宙飛行士生活を振り返りました。

宇宙飛行士 若田光一さん
「この32年があっという間に過ぎさってしまったように思っています。(宇宙から)初めて見る地球の美しさ、大気層の薄さ、その瞬間は今でも明らかに覚えていますし、最も印象的な瞬間だった。宇宙の最大の魅力は宇宙というのは皆のもので、限りない夢、希望を与えてくれる空間であるというところ」

 若田さんは世界最長となる32年を超える宇宙飛行士生活を常に新たなことを学び続ける「生涯、学生のようだった」と振り返りました。

 また、これまでの支えとなった家族や友人、関係者に感謝を述べたうえで、訓練を続ける候補生の米田あゆさんや諏訪理さんら日本人宇宙飛行士の活躍に期待したいと語りました。

 退職については前回の宇宙飛行から帰還した2023年3月ごろに考えはじめ、最近になって決断したということです。

 2030年にはISS(国際宇宙ステーション)の運用終了を迎えることから、今後はポストISS時代を見据え、民間の立場から月や火星も踏まえた有人宇宙活動に貢献していく意向を示しました。

 若田さんは1992年に宇宙飛行士候補に選抜され、2009年には日本人で初めてISSでの長期滞在ミッションを実施しました。

 2013年から2014年にかけてのISS長期滞在では、日本人初の船長としてクルーの指揮を執るなど、日本の有人宇宙活動の最前線で活躍してきました。

 これまで日本人最多となる5度、宇宙飛行をし、通算の宇宙滞在日数504日も日本人最長です。
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