【発掘・日中戦後秘史】中国の鉄道を造らされた日本人

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戦後、中華人民共和国建国のために働いた日本人がいました。鉄道や製鉄所技師・従軍医師や看護婦として、好むと好まざるとにかかわらず、協力を要請され大陸に留まり、中国の発展に貢献した「留用」と呼ばれる人々です。

特に中国にとってインフラの整備、鉄道の修復と建設は急務でした。中国が目をつけたのは、かつて満鉄(南満州鉄道)で働いていた人々。多くの日本人が祖国へと引き揚げる中、彼らは中国西部へと送られ、鉄道建設を命じられました。脆い地質、複雑な地形・・・橋やトンネルが多く難工事と言われた一大事業。日本人鉄道マンたちは中国人に技術を伝えながら懸命に働きました。

当時を知る数少ない証言者から、明らかになった両国の人々の「心」の交流と、それを後世に伝えようとする老人の姿を通し、知られざる日中戦後史と大事業の秘話と真実に迫ります。

第27回坂田記念ジャーナリズム賞特別賞

【授賞理由】
終戦後の「留用」で、旧満州鉄道の技術者と家族約900人が天水にわたり、そこで鉄道建設の仕事に従事。子どもたちは現地の子とともに学び、寮で暮らしていた。残された記録がほとんどない中で、高齢化した関係者らへの取材が行われ、ドキュメンタリーが制作され、記録として残されていくことは意義深い。留用され、奥地の天水地区で鉄道建設に従事していたという史実を知る人も少ないだろう。

本作では、国境を越えた「民際」交流のあるべき姿を具体的に記録し、描くことに成功している。庶民にとって国境は物理的にも心理的にも越えることが難しいものだが、本作は人間が信頼しあい、より幸せに暮らすにはどうすればよいのかが具体例として描かれている。その後日本に帰国した人らが天水を訪れ、かつての同級生と抱擁を交わすシーンなどは印象深い。「留用」という切り口も、坂田賞の第2部門にふさわしい内容だ。帰国した技術者らは「アカ」という理由で再就職難に苦しんだというが、同時期に帰国したシベリア抑留者の苦難も想起し、知られざる秘史を発掘した秀作。

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