【独占】そらる、まふまふとのAfter the Rain結成である覚悟 歌い手シーンは「みんなで開拓してきた」『小説 嘘つき魔女と灰色の虹』発売インタビュー

2022/11/19 に公開
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ニコニコ動画から始まった“歌ってみた”は、現在では多くの配信プラットフォームへ拡大し、ポップカルチャ―としてコアなファンのみならず一般の音楽ファンにも浸透している。その先駆者とも言える“歌い手”のひとり、そらる(34)が、自身の楽曲を題材にした連載小説『小説 嘘つき魔女と灰色の虹』を一冊の本として出版する。執筆に至るまでの経緯や作詞との違い、“歌い手“を取り巻く環境の変化について迫った。

■仕事は“趣味の延長” 活動の意識を変えた、ユニット・After the Rain

 00年代後半から注目を集めはじめた“歌い手”。メジャーシーンに進出し、多くの音楽ファンに認知されるようになって久しい。オリジナル曲も増え、インターネット発の音楽シーンで中心的な役割を果たしている歌い手だが、そらるは自身の活動の原点を、「歌うのが好きで、みんなに聴いてもらいたいという想い」だという。

 「インターネットが身近にあって、歌いながら遊んでいたら気がつくと仕事になっていた感じです。世界は大きく変わりましたけど、趣味の延長であり、“好きだからやっている”という根本にある気持ちは変わらないですね」。

 歌い手として活動を続ける中で転機を聞くと、まふまふとのユニット・After the Rainを発表するころだったという。「活動に対する意識が変わっていった」と振り返り、次第に「責任を持たなければいけない意識がだんだん強くなっていきました」と自身の変化を語る。

 「趣味の延長とはいえ、お金をいただいく以上、責任が伴ってきます。ただ、仕事だという意識が強くなりすぎてしまうと、“やりたくなくてもやらなきゃいけないもの”に変化してしまいそうで、そのバランスが難しかったりします。自分の中の感覚が変わってしまうと、今までと同じように音楽を楽しめなくなってしまうのではないかという不安もあって。活動を始めたときの気持ちのまま、音楽と付き合うようにしています」。

■“盟友”まふまふの紅白出演は、みんなの挑戦の結果の「大きな一歩」
 歌い手・アーティストとして活動する上で“盟友”と呼べる存在を聞くと、やはり「まふまふ」と即答。続けて「活動、活躍をしている人がいなければ、“歌い手”の盛り上がりがなくなっちゃうし、僕個人としても張り合いがなくなる。そういう意味で、みんな大切な盟友です」と絆を口にする。

 “盟友”のひとりであるまふまふが、昨年末の『第72回NHK紅白歌合戦』に出演したことはまだ記憶に新しいところ。彼の出演を「友だちがテレビに出ている! 紅白だって! すごい! …そういう純粋な、ファンの方と同じような視点で見ていた」と目を輝かせた。

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