カービングの基本:初心者向けドリル

2022/01/06 に公開
視聴回数 62,947
0
0
友達にカービングの仕方を教えてもらったり、YouTubeでたくさんの教則ビデオを見たり、ドリルやタスクをこなしたりしても、未だに上手くスキーのエッジを立てて、カービングをできない人もいるでしょう。そんなあなたに、このビデオをお勧めします。

こんにちは、TDK Skiracingのトムです。TDK Skiracingでは、スキー指導とレースコーチングを組み合わせて、あなたがより良いスキーヤーになるためのお手伝いをしています。

まず最初に覚えておいてほしいポイントは、適切なカービングスキー板を使うことです。正しい板を使用することは、カービング習得をより簡単にしてくれます。私たちは165cmのAtomic S9 Slalomスキーを使用していますが、適切なサイドカットと適切なチューニングが施された板であれば、どんなものでも大丈夫です。

さて、私が思うに、カービングを難しくしている点は二つあります。そのうちの1つはカービングしながらターンをする際、スキーのエッジが一本のラインになるようにすることです。

しかし、一番はもっと基本的なもので、スキーを横にして雪の上を滑るのではなく、
カービングと呼ばれるエッジに沿ってきれいに滑れるかどうかです。

スキー板は、平らな底面の両側に2つの鋭いエッジがついた構造をしています。スキーが雪の上に平らに置かれていれば、平らな雪面の上で前後に簡単にひねることができます。しかし、エッジを立てると捻るのが難しくなります。また、エッジを立てれば立てるほど、スキーの先端とテールが雪面に食い込み、思い通りの滑りをすることがより難しくなります。

カービングの大きな課題は、スキーを自らひねったり回転させたりしたくなる衝動を抑えることです。エッジの角度を鋭くすれば、スキーをエッジに固定してカービングすることができます。しかし、初心者の場合、カービングのためにエッジの角度を鋭くしてバランスを保つのは難しいので、自転車のように補助輪を使う必要があります。

この際の補助輪とは2本ある板のうちの、内側にある板になります。足を大きく開きワイドスタンスを取り、アウトサイド・スキー (外側の板)を鋭いエッジ・アングルで傾け、インサイド・スキー (内側の板)は雪面にフラットにします。外側の板にはカービングをさせ、内側の板はバランスをとるための補助輪として使用します。

外側のスキーをエッジに乗せて、カービングという動きをさせることに完全に慣れるまで、この練習を両方向で繰り返し行います。この際、あなたが唯一しなければいけないことは、スキー板をエッジに傾けることです。スキーのエッジング。カービングでは、あなたがスキー板を回すのではなく、スキーがあなたを回すのだということを忘れないでください。