「このままでは桜は見られない」ステージ4のがんが判明した森永卓郎さん 闘病で「妻」へ、「生きること」へ、“思い”が変化|TBS NEWS DIG

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去年12月にステージ4のがんを公表した経済アナリストの森永卓郎さん。いまは桜が咲くのを待っているそうなのですが、「その思い」井上貴博キャスターが聞きました。

■「元々、生への執着ってあんまりないんですよね」

3月22日。

森永卓郎さん
「ご無沙汰しております」

井上貴博キャスター
「今日はお時間ありがとうございます」

2人が顔を合わすのは、2022年12月のNスタ以来。

――体調はいかがですか?

森永卓郎さん
「体調はだいぶ戻ってきましたね。体力は戻らないので、なかなか階段を上がるのは難しい」

大病を患い、変わったこと。
そのひとつが、妻への思いだといいます。

森永さん
「ずっと閉じこもっていると、体力が落ちる一方なので、鍛えなきゃいけない。だから、かみさんが買い物に行くときも、ついてくようにしている」

――今まではそういうことは?

「なかったですね。もう結婚して41年、こんなに一緒にいたのは、初めての経験ですね。なんか新婚気分みたいな感じです。今、自分で着替えることもできないんですね。それも全部、靴下まで履かせてくれて、この人と結婚できてよかったなって思っています」

経済アナリスト、森永卓郎さん、66歳。
さまざまな分野で活躍し、Nスタにも出演してきました。

森永さんが、膵臓がんと診断されたのは2023年11月。
はっきりとした症状はありませんでしたが、人間ドックで影が見つかり、検査の結果、がんが、ステージ4まで進行していました。

森永さん
「膵臓がんのステージ4。転移しているとステージ4になる。『このままだと、桜は見られないですよ』って、その時点で言われるんです」

――そのときはご自身は、どう受け止めた?

森永さん
「私は別に、『そうなんだ』って、思ったんですけど、かみさんは、めちゃめちゃ動揺してましたね。そんなに深刻には、私は受け止めていなかった。元々、生への執着ってあんまりないんですよね」

森永さんの長男・康平さんの受け止めは…

森永さんの長男で経済アナリスト 森永康平さん(39)
「ステージ4だということを聞かされて、正直、そのときはもう悲しいとか、つらいとかっていう感じはまったくなくて、本当にびっくりしてしまって、感情が出てこなかった」

■「餓死しちゃうんじゃないか…」緊急入院からの復活

そして、2023年12月、初めての抗がん剤治療で、事態が急変します。

――そのときの体調はどういう感じ?

森永さん
「それまでは全然元気だった。まったく普通。抗がん剤を打った直後から、急速に体調が悪化して、翌日と翌々日は、もう立っていられない。吐き気がする。このまま死ぬなって、人生の中で初めて思いましたね」

抗がん剤が体に合わず、体調が急速に悪化。

森永さんの長男 森永康平さん
「もうまずいと。抗がん剤を打ってから、3日間で、いちごを2~3粒しか食べていない。がんで亡くなるより、餓死しちゃうんじゃないかって」

森永さんは年末年始の2週間、緊急入院し、何とか体調が回復しました。

森永さん(1月、森永浩平の公式YouTubeより)
「最悪は脱して、いまは原稿も書いています」

退院した今は、ラジオ出演などを行い、22日には、TBSのスタジオで、がっちりマンデーの収録にも参加。

加藤浩二さん
「歩き方がちゃんとしてきましたよ。前のときより」

森永さん
「今、筋トレを始めたところ」

今回のNスタのインタビューは、移動の負担などを考慮し、がっちりマンデーの収録と同じ日に、TBSで行われました。

当初は膵臓がんと診断された森永さん。
しかし、その後、がんの転移はあるものの、最初に発生した臓器がわからない、原発不明がんと診断が変わりました。

森永さん
「この体のどこかに隠れているんだけど、それがどこかわからないという、『原発不明がん終末期』というのが正式な診断」

■教え子、そして家族の存在 初めて生まれた“生への執着”

現在は、免疫の力でがんを攻撃する、免疫療法などを行っています。
生への執着があまりなかったという森永さんですが、年末に死の危機に直面したことで、考えに変化が…

森永さん
「本を書き上げるまでは死ねないぞ。そこで初めて、生への執着というのかな。とりあえず数か月は生きたいって思ったんですね」

森永さんが書き上げるまで死ねない、と話していた本のタイトルは「書いてはいけない」。
財務省の体質などに切り込む内容で、執念で完成させ、3月に発売されました。

森永さん
「財務省による、過度な財政引き締め、増税・増負担で、現状の手取り収入は、消費税もカウントすると、1988年より低いんです。そんな国どこにもないんです」

獨協大学の教授でもある森永さんには、教え子も大きな存在。

森永さん
「この4月から、2年生をゼミ生として採用しちゃっているので、この子たちを、半年あれば、“森卓イズム”を叩き込める。少なくとも半年は生きていないと、彼らに申し訳ないなって。だから正直言うと、できれば半年、生きたい。理想的には、彼らが卒業する、2年後まで生…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20240328-6147709


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