いのちのとりで裁判の兵庫の闘いは、地裁・高裁の連敗という厳しい結果になりました。高裁判決は「行政寄り判決の典型」みたいな感じで酷い。こうした裁判体に当たると、我々側が勝訴を得るのは容易でないです。
原告側から見た通算成績は、地裁は15勝11敗ですが、高裁は1勝3敗になりました。今後も行政寄りの姿勢の裁判官は少なくなさそうで、裁判の先行きは不透明です。
判決言い渡し後の報告集会でも「高裁での敗訴にショックを受けた」という趣旨の発言が続きました。厚労省が2013年生活扶助基準改定案を作る過程で実行した統計不正は、極めて悪辣です。その悪辣さを各地の原告・支援者らにどう伝えていけばいいのか。判決後の報告集会のたびに私が重い課題を背負っていることを痛感します。