妻は寝たきりに、長女も失う 無痛分娩事故、家族の思い

2019/06/06 に公開
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「エレナちゃん、ジュースどうぞ」。 車いすに座ったロシア国籍の妻エブセエバ・エレナさんに、京都市の大学教授の男性が話しかけた。胃にチューブを通す「胃ろう」で、搾りたてのオレンジジュースを送り込む。いとおしそうに顔をなでても、エレナさんの反応はない。
男性は2000年に留学生だったエレナさんと出会い、08年に結婚。長女を授かり、エレナさんはロシアでも一般的という無痛分娩を希望した。だが、12年の出産で麻酔が誤った部分に注入され、寝たきりに。男性は回復を信じ、事故後にロシアから移り住んだエレナさんの母親ボイコ・リュボビさんとともに24時間態勢で介護している。帝王切開で生まれた長女みゆきさんは重い脳性まひを負い、6歳で亡くなった。
https://www.asahi.com/articles/ASM5R3TBTM5RPTIL00B.html