THE MAKING (99)割りばしができるまで

2014/01/14 に公開
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2001年 14分

 シリーズ「ザ・メイキング」。身近な製品がどのような技術を使ってつくられていくのかを追い、モノの成り立ちと科学技術の関わりを伝えます。今回のテーマは、「わりばし」。一般的に使われるようになったのは江戸時代後期。使い回す必要が無く、清潔であることが広まった理由。原料は、エゾマツ。他にも白樺、柳、杉、竹などが使われる。 建材にも使われるエゾマツは、白い部分が多く、わりばしに向いている。この工場では、3種類のわりばしが作られている。1つめは 「元禄」という一般的なわりばし。明治20年~30年頃に考案されたもので、持ちやすいように箸の四つ角を削り、割りやすいように中央にも溝が入っている。2つめは 「天削」で、高級日本料理店などで使用されている。手元の端(天)を斜めに削り、箸の先を丸く削って使いやすくしている。3つめは 「利休」。千利休によって考案された形で、明治末期に商品化された。天地両端が細くなっていて、天が取り箸地は口に運ぶ箸として使え、茶席・懐石用にも使われる。

受賞作品
暮らし
学習/教育

株式会社前川製箸所