京大教授が数学の超難問「ABC予想」を証明 “最も重要な未解決問題”(2020年4月4日)

2020/04/04 に公開
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「最も重要な未解決問題」と言われた数学の超難問「ABC予想」を京都大学の研究者が証明しました。

 証明したのは、京都大学数理解析研究所の望月新一教授です。「ABC予想」は、共通の約数を持たない2つの整数A,Bと、その2つを足した数Cの関係についての問題で、証明に成功すれば他の数学上の難問を数多く解決することができる「最も重要な未解決問題」と言われていました。

 ABC予想とは「共通の因数を持たない正の整数AとBと、それらを足した数Cを考えたとき、A,B,Cの3つの数の素因数を全て掛け合わせた数がCよりも小さくなるようなA,B,Cの組み合わせは有限個しか存在しない」というもの。ヨーロッパの研究者らによって1985年に提唱されていましたが、それ以来、証明に成功した人はいませんでした。

 望月教授は2012年に証明に成功したとする論文を投稿していましたが、あまりの難解さに審査に時間を要し、8年経った今年2月にヨーロッパの専門誌「PRIMS」に受理されたと、京都大学が4月3日に発表しました。

 今後、特別号に掲載される予定ですが、望月教授によると、約600ページの論文を読むには事前に専門的な知識を習得したうえで「集中すれば半年から1年」程度かかるのが目安ということです。


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